用いられている女性たち
ルカによる福音書をみると、女性たちのことが多く記されています。
女性も大きく用いられていることが、そこからわかります。
旧約聖書では男性が中心でしたが、新約聖書では女性も活躍しています。
イエスの誕生前にバプテスマのヨハネが生まれますが、
ヨハネの母として、ザカリアの妻エリサベトが用いられています。
そして、キリスト降誕に際してイエスの母マリアが用いられています。
さらに女預言者アンナも、幼子イエスを人々に証しています。
イエスの復活後に証人として用いられたマグダラのマリア、
ヨハナ、ヤコブの母マリアに至るまで、多くの婦人たちが登場します。
No. |
人物 |
概要 |
聖書 |
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エリサベト |
バプテスマのヨハネの母 |
1章42〜45節 |
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マリア |
イエスの母、マリアの賛歌 |
1章46〜55節 |
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アンナ |
神殿で幼子イエスを話す |
2章36〜38節 |
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香油を注いだ女性 |
イエスに香油を注ぐ |
7章36〜39節 |
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ヨハナ (ヘロデの家令クザの妻) |
自分の持ち物を出して奉仕 |
8章2〜3節 |
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スサンナ |
自分の持ち物を出して奉仕 |
8章2〜3節 |
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多くの婦人たち |
自分の持ち物を出して奉仕 |
8章2〜3節 |
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ヤイロの娘 |
死んでいたのに生き返らせてもらい証人に |
8章49〜56節 |
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長血を患っていた女性 |
信仰を持ってイエスに触れていやされた |
8章43〜48節 |
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マルタ |
イエスを家に迎え入れた |
10章38節 |
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マリア(マルタの妹) |
イエスの話に聴きいった |
10章38〜42節 |
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マグダラのマリア |
自分の持ち物を出して奉仕
弟子たちにイエスの復活を語った
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8章2〜3節
24章1〜10節
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ヨハナ |
弟子たちにイエスの復活を語った
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24章1〜10節
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ヤコブの母マリア |
弟子たちにイエスの復活を語った
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24章1〜10節
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男性ももちろん用いられていますが、女性も同じだったのです。
降誕では、女性なくしてイエスは生まれることはできませんでしたし
復活では、女性が最初の証人となっていきました。
使徒言行録でも、アキラの妻プリスキラが活躍していたことがわかります。
エフェソにおいてプリスキラは、アキラと共に雄弁家のアポロに対して
イエスのことを、正確に教えていました。
救いに関しては、男女はまったく平等ですし、
イエスを証しすることにおいても、男女の差はありません。
男も女も信仰をもてば、イエスの名によって洗礼を受けるのです。
しかし、フィリポが神の国とイエス・キリストの名について
福音を告げ知らせるのを人々は信じ、男も女も洗礼を受けた。
使徒言行録 8章12節
そして、男も女も洗礼を受けたなら、
キリストの体である教会の一員として、ひとつとなるのです。
洗礼を受けてキリストに結ばれたあなたがたは皆、
キリストを着ているからです。
そこではもはや、ユダヤ人もギリシア人もなく、
奴隷も自由な身分の者もなく、男も女もありません。
あなたがたは皆、キリスト・イエスにおいて一つだからです。
ガラテヤの信徒への手紙 3章27〜28節
私たちは男であっても女であっても、性別に関係なく
主を信じて、主を証してゆく人生を送っていくのです。
それぞれの特性に応じて、働いてゆきます。
【今日の聖書】
そこで、婦人たちはイエスの言葉を思い出した。
そして、墓から帰って、十一人とほかの人皆に
一部始終を知らせた。
それは、マグダラのマリア、ヨハナ、ヤコブの母マリア、
そして一緒にいた他の婦人たちであった。
婦人たちはこれらのことを使徒たちに話したが、
使徒たちは、この話がたわ言のように思われたので、
婦人たちを信じなかった。
ルカによる福音書 24章8〜11節