復讐してはならない
1.復讐は神がなさること
復讐は、神がなさることであって、人はしてはならないものです。
「復讐はわたしのすること、わたしが報復する」と言い、
また、「主はその民を裁かれる」と言われた方を、
わたしたちは知っています。
ヘブライ人への手紙 10章30節
神こそが、すべてをご存知で、すべてを正しく裁いて下さるお方なのです。
人は、どんなに頑張っても正しく裁くことはできません。
ですから、自分で復讐しないで神に任せるのです。
愛する人たち、自分で復讐せず、神の怒りに任せなさい。
「『復讐はわたしのすること、わたしが報復する』と主は言われる」
と書いてあります。
ローマの信徒への手紙 12章19節
2.復讐してはならない
復讐してはならないことは、旧約聖書の律法に明確に記されています。
復讐してはならない。
民の人々に恨みを抱いてはならない。
自分自身を愛するように隣人を愛しなさい。
わたしは主である。
レビ記 19章18節
復讐の反対は愛です。
私たちは悪いことをされた時、復讐するのではなく
その人のことを、自分自身のように愛するのです。
3.憎む者には親切にする
自分に対して悪を行ってくる人に対しては、復讐するのではなく
親切にすることが必要です。それが愛するということです。
裁いて罪に定め、批判して終わってはならないのです。
あなたを憎む者が飢えているならパンを与えよ。
渇いているなら水を飲ませよ。
こうしてあなたは炭火を彼の頭に積む。
そして主があなたに報いられる。
箴言 25章21〜22節
敵対して来る人を、敵として対応してはなりません。
悪をされて悪を返したら、自分も罪を犯すことになってしまいます。
悪に対しては、善で返すのです。悪口には悪口でなく、感謝の言葉を返すのです。
だれに対しても悪に悪を返さず、
すべての人の前で善を行うように心がけなさい。
ローマの信徒への手紙 12章17節
むすび.
何が起ころうとも、復讐してはなりません。
復讐は、復讐の連鎖を産み出します。
そこには、悲惨な最後が待っています。
復讐ではなく、赦すのです。愛するのです。
神が、すべてをご覧になっておられ、
神が必ず正しく裁いて下さることを信じるのです。
「あなたがたも聞いているとおり、
『隣人を愛し、敵を憎め』と命じられている。
しかし、わたしは言っておく。
敵を愛し、
自分を迫害する者のために祈りなさい。
マタイによる福音書 5章43〜44節
迫害されることがあっても、その人のために祈るのです。
十字架の上で「父よ彼らを赦してください」と祈ってくださった
イエス・キリストの姿を、思い起こすのです。
【今日の聖書】
愛する人たち、自分で復讐せず、
神の怒りに任せなさい。
「『復讐はわたしのすること、
わたしが報復する』と主は言われる」
と書いてあります。
「あなたの敵が飢えていたら食べさせ、
渇いていたら飲ませよ。
そうすれば、
燃える炭火を彼の頭に積むことになる。」
悪に負けることなく、
善をもって悪に勝ちなさい。
ローマの信徒への手紙 12章19〜21節