網を捨てて従う
ペトロとアンデレは、イエスに招かれた時、
すぐに、網を捨てて従っています。
今までの、「生活の糧を得るための大切な道具」を捨てて、
イエスに従ったのです。
網は漁師にとっては、なくてはならない大切なものです。
しかしそれを持ったままで、イエスに従ったのではなく
網を捨てて、イエスに従っているのです。
イエスに従う時に、取捨選択が起こります。
今まで一番大切にしていたものが、イエスと入れ替わるのです。
学歴や職歴、地位名誉の誇りは、イエスの十字架を誇る思いに入れ替わります。
お金等の財産を一番とする思いは、イエスを一番とする思いに入れ替わります。
自分を中心とする思いは、イエスを中心にする思いに入れ替わるのです。
もしペトロたちが、網を持ったままでイエスに従っていたら
網を持ち運ぶことが、イエスに従うことを妨げてしまっていたことでしょう。
また、その都度漁に戻っていたとするなら、
いつもイエスと共にいるということは、できなかったでしょう。
従うためには、従う際に邪魔になる物を思い切って捨てることが、
必要となります。それまで大事にしていたとしてもです。
それができていないと、中途半端な従い方になってしまい、
結局は、従いきれなくなってしまうのです。
漁のための網は、そこに置いていかなければならなかったのです。
【今日の聖書】
イエスは、
「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」
と言われた。
二人はすぐに網を捨てて従った。
マタイによる福音書 4章19〜20節