今日のできごと


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2024/8/30(金)

 

やもめへの配給

1.初代教会ではやもめへの配給が行われていた

 使徒時代の教会では、やもめへの配給が行われていました。
 使徒言行録6章を見ると、夫のいなかったやもめに対する
 日々の分配が行なわれていたことが、わかります。

 そのころ、弟子の数が増えてきて、ギリシア語を話すユダヤ人から、
 ヘブライ語を話すユダヤ人に対して苦情が出た。
 それは、日々の分配のことで、仲間のやもめたちが軽んじられていたからである。
 使徒言行録 6章1節

 この時は、分配の不公平さが問題になっていたのですが
 この時教会では、毎日やもめに対して分配が行われていたことがわかります。
 本来貧しかったはずのやもめたちも、この配給によって普通に生活できていたのです。

2.日々の配給は当たり前のように行われていた

 当時の教会の信者の中には、「一人も貧しい人がいなかった」と記録されています。

 信者の中には、一人も貧しい人がいなかった。
 土地や家を持っている人が皆、それを売っては代金を持ち寄り、
 使徒たちの足もとに置き、その金は必要に応じて、おのおのに分配されたからである。
 使徒言行録 4章34〜35節

 まだ始まったばかりの教会で、すでに持てる者が持っていない人に与えることが
 当たり前のように行なわれていた事実を、ここに見ることができます。
 そしてその分配は、お金によってなされていたようです。

3.神の前に清く汚れのない信心を持っているなら当然困窮者を助けるはず

 ヤコブの手紙を見ると、みなしごややもめが困っているときに世話をすることこそ、
 「神の前に清く汚れのない信心である」と、言われています。

 みなしごや、やもめが困っているときに世話をし、
 世の汚れに染まらないように自分を守ること、
 これこそ父である神の御前に清く汚れのない信心です。
 ヤコブの手紙 1章27節

 まさにこの、やもめが困っているときに世話をすることを実践していたのが
 初代教会だったのです。
 口先だけではなく、実際に配給という形でやもめを助けていたのです。

むすび.世の汚れに染まらない能動的行動を選び取る

 私達は、父である神の御前に「清く汚れのない信心」を持っていたいと願います。
 そのためには、どうすれば良いでしょうか?
 「世の汚れに染まらないように」自分を守ることが、必要です。

 世の汚れに染まらないように自分を守ることは、受動的ではなく能動的です。
 この世には、利己主義が蔓延しています。他人を踏み台にして自分を建てあげようとします。
 もし世と調子を合わせてしまうなら、利己主義に染まってしまいます。

 利己的であると、困窮者を憐れみ助けるという行動などとれません。
 利己主義に染まらず、能動的に困窮者を憐れみ助けるという行動をするとき
 それは「世の汚れに染まらない」能動的行動となっているのです。

 【今日の聖書】
 みなしごや、やもめが困っているときに世話をし、
 世の汚れに染まらないように自分を守ること、
 これこそ父である神の御前に清く汚れのない信心です。
 ヤコブの手紙 1章27節


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