今日のできごと


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2024/8/31(土)

 

救われる前のパウロの姿@ 

1.パウロは律法学者ガマリエルの元で厳しい教育を受けていた

 パウロはユダヤ人で、元々ファリサイ派に属していました。
 パウロが神殿の境内で捕らえられた時、パウロは自分自身について
 次のように、語っています。

 「わたしは、キリキア州のタルソスで生まれたユダヤ人です。
  そして、この都で育ち、ガマリエルのもとで先祖の律法について
  厳しい教育を受け、今日の皆さんと同じように、熱心に神に仕えていました。
 使徒言行録 22章3節

 パウロは、キリキア州のタルソスで生まれたユダヤ人でした。
 そして、エルサレムで育ち、律法学者ガマリエルのもとで
 律法について厳しい教育を受け、熱心に神に仕えていたのです。

2.パウロがファリサイ派の一員であったことは多くのユダヤ人に知られていた

 パウロは、次のように語っています。

 彼らは以前から私を知っているのです。
 だから、私たちの宗教の中でいちばん厳格な派である、
 ファリサイ派の一員として私が生活していたことを、
 彼らは証言しようと思えば、証言できるのです。
 使徒言行録 26章5節

 パウロがファリサイ派の一員として生活していたことは
 多くのユダヤ人の、知るところでした。
 パウロは、「ユダヤ人なら誰でも知っています」と語っています。

 さて、私の若いころからの生活が、同胞の間であれ、またエルサレムの中であれ、
 最初のころからどうであったかは、ユダヤ人ならだれでも知っています。
 使徒言行録 26章4節

 ユダヤ人なら誰でも知っていたということは、相当目立っていたということです。
 パウロは、有名だったのです。

3.当初パウロはまったく救い主イエスを受け入れていなかった

 律法学者ガマリエルのもとで、律法について厳しい教育を受けて
 熱心に、神に仕えようとして実際に神に仕えていたパウロですが
 救われる前のパウロは、神が遣わされたイエスに大いに反対すべきだと考えていたのです。

 実は私自身も、あのナザレの人イエスの名に大いに反対すべきだと考えていました。
 使徒言行録 26章9節

 旧約聖書の知識は人以上にあり、神に対する熱心さも人以上にあったパウロですが
 その神が遣わされた真の救い主イエスを、受け入れることはまったくできなかったのです。
 逆に「イエスを信じる者はとんでもない間違いをしている」と考えていたのです。

むすび.聖書知識が豊富で神に熱心であればイエスを受け入れられるのではない

 イエス・キリストこそ、旧約聖書に預言されていた真の救い主でした。
 ところが、その旧約聖書に精通し多くの聖書知識を持ち神に熱心であったはずのパウロが、
 当初は、イエスをまったく受け入れなかったばかりかイエスに大反対していたのです。

 救われた後のパウロは、「旧約聖書に救い主イエスの事が預言されている」と教えています。
 ところが当初のパウロは、その同じ旧約聖書を知りつつイエスを受け入れることが
 まったくできていなかったのです。

 イエス・キリストを信じることは、聖霊によるのです。
 知識や人間的熱心さで、イエス・キリストへの信仰が生じるのではなく
 そこに聖霊が働かれる時、人は信仰へと進んで行くのです。

 【今日の聖書】
 ここであなたがたに言っておきたい。
 神の霊によって語る人は、だれも「イエスは神から見捨てられよ」とは言わないし、
 また、聖霊によらなければ、だれも「イエスは主である」とは言えないのです。
 コリントの信徒への手紙一 12章3節


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