ペトロからパウロへ
使徒言行録12章までは、ペトロの働きが目立ちます。
エルサレムから始まって、ユダヤ地方にキリストを伝えて
最終的に、カイサリアにいた「イタリア隊」と呼ばれる部隊の百人隊長
コルネリウスにキリストを伝え、異邦人に対する宣教にまで至っています。
しかしその後13章以降では、ペトロではなくパウロの働きに焦点が当てられ
パウロの働きの推移を、私達は見ることになります。
ペトロの働きから、パウロの働きへと移行していくのです。
この移行は、ただ単に中心人物が変わったというのではありません。
それは、使徒言行録1章8節が実現していく過程でもあったのです。
ユダヤとサマリアの全土で、また、地の果てに至るまで、わたしの証人となる。」
使徒言行録 1章8節(後半)
ペトロの時までは、ユダヤとサマリアの全土に渡る宣教だったのですが
パウロになってからは、地の果てに至る「異邦人伝道」へと移行していっているのです。
使徒言行録というのは、まさにイエス・キリストの語られた言葉の成就の記録なのです。
使徒言行録1章8節の言葉が、どのように実現していったか
それを如実に示しているのが、使徒言行録なのです。
ここから私たちは、神の約束が確実に成就していっていることを知ることができるのです。
【今日の聖書】
バルナバとサウロはエルサレムのための任務を果たし、
マルコと呼ばれるヨハネを連れて帰って行った。
使徒言行録 12章25節