ペトロの失敗談@
イエスに、「水の上を歩いてそちらに行かせてください」と願って
イエスから、「来なさい」と言われ湖上を歩くペトロですが
強い風に気がついて怖くなり、沈みかけます。
そしてペトロは、「主よ、助けてください」と叫ぶのです。
イエスはすぐに手を伸ばして、ペトロを捕まえ、
「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか」と言われました。
ペトロにとっては、苦い体験でした。
ペトロにとっては、忘れてしまいたい体験だったかもしれません。
けれども福音書にしっかり記され、今や世界中の人々に知られているのです。
人に知られたくない、できれば隠しておきたい出来事ではあったのですが
この出来事を通して、神の求めておられる信仰がどういうものであるかを
伺い知ることができるのです。
たとえ自分の周囲の状況が、強風の吹きまくるようなひどい状況であったとしても、
イエスの言葉に信頼して進むなら、悪しき状況に打ち勝って
悪しき状況に負けずに進んで行くことができる、ということを教えられるのです。
自分の周囲の風や波を見るのではなく、イエスを見つめ
イエスの言葉に信頼を置いて、イエスの言葉に従ってゆく
そのことの重要性を、ここから教えられるのです。
【今日の聖書】
しかし、強い風に気がついて怖くなり、沈みかけたので、
「主よ、助けてください」と叫んだ。
イエスはすぐに手を伸ばして捕まえ、
「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか」と言われた。
そして、二人が舟に乗り込むと、風は静まった。
マタイによる福音書 14章30〜32節