ペトロの一風変わった願い
湖の上を歩いて来たのがイエスとわかった時、ペトロはイエスに
「主よ、あなたでしたら、わたしに命令して、
水の上を歩いてそちらに行かせてください。」と願い出ます。
どうしてこういう発想になるのか、ちょっと理解しがたいのですが
そこが、ペトロの面白い所です。
「イエスが湖上を歩けるのなら、私も歩けるはず」という思考です。
そして「私も湖上を歩きたい」という、子供のような願いを抱いています。
でもまだまだ湖は、逆風で波があって荒れている状況です。
穏やかな湖ならいざ知らず、荒れた湖で歩こうというのも向こう見ずなところがあります。
ペトロは、少年のような心の持ち主だったように思います。
いやもっと言えば、幼い子供のような心の持ち主だったのかもしれません。
思ったことがすぐに言葉に出てしまう、そういう人だったようです。
それでも面白いことに、イエスはその願いを聞かれるのです。
イエスが「来なさい」と言われたので、
ペトロは舟から降りて水の上を歩き、イエスの方へ進んだ。
マタイによる福音書 14章29節
一風変わったペトロの願いを一蹴にせず、「来なさい」と
イエスは、言われるのです。
こんな変な願いでも、「聞いて下さる時は聞いて下さるんだ」ということがわかります。
【今日の聖書】
すると、ペトロが答えた。
「主よ、あなたでしたら、わたしに命令して、
水の上を歩いてそちらに行かせてください。」
マタイによる福音書 14章28節