素晴らしい説教は聞く人々を二分した
1.パウロは素晴らしいメッセージを語った
パウロとバルナバは、第一回伝道旅行でピシディア州のアンティオキアに行きます。
そして、安息日に会堂に入って席に着きました。
パウロとバルナバはペルゲから進んで、ピシディア州のアンティオキアに到着した。
そして、安息日に会堂に入って席に着いた。
使徒言行録 13章14節
会堂長たちがパウロたちに、話してくださいと願ったので
パウロは立ち上がり、話を始めます。
律法と預言者の書が朗読された後、会堂長たちが人をよこして、
「兄弟たち、何か会衆のために励ましのお言葉があれば、話してください」と言わせた。
そこで、パウロは立ち上がり、手で人々を制して言った。
「イスラエルの人たち、ならびに神を畏れる方々、聞いてください。
使徒言行録 13章15〜16節
パウロのメッセージは、まるでステファノの最期のメッセージのように
旧約聖書の最初の方の、出エジプト記から始まり
士師記、サムエル記、サウル王、ダビデ王と続き、イエス・キリストへと至っています。
2.ユダヤ人はねたみ口汚くののしって反対した
パウロは旧約聖書を引用しつつ、素晴らしいメッセージを語ったのですが
それを聞いたユダヤ人たちは、話の内容ではなく集まった群衆を見てひどくねたみ、
口汚くののしって、パウロの話すことに反対したのです。
しかし、ユダヤ人はこの群衆を見てひどくねたみ、
口汚くののしって、パウロの話すことに反対した。
使徒言行録 13章45節
3.異邦人たちはこれを聞いて喜び、主の言葉を賛美
ユダヤ人たちはパウロに反対したのですが、逆に異邦人たちは喜んで受け入れるのです。
ユダヤ人たちの反対を受けたパウロはまず、「わたしたちは異邦人の方に行く」と語ります。
「見なさい、わたしたちは異邦人の方に行く。
主はわたしたちにこう命じておられるからです。
『わたしは、あなたを異邦人の光と定めた、
あなたが、地の果てにまでも
救いをもたらすために。』」
使徒言行録 13章46〜47節
するとそれを聞いた異邦人たちは喜ぶのです。
喜んで主の言葉を賛美し、多くの異邦人たちが信仰に入ったのです。
異邦人たちはこれを聞いて喜び、主の言葉を賛美した。
そして、永遠の命を得るように定められている人は皆、信仰に入った。
使徒言行録 13章48節
むすび.同じメッセージを語っても反応は分れた
パウロは、ピシディア州のアンティオキアで素晴らしいメッセージを語りました。
「イエス・キリストの十字架と復活」と、「信仰による救い」のメッセージを語ったのです。
しかしパウロの同族のユダヤ人たちは反対し、逆に異邦人たちが喜んで受け入れたのです。
同じメッセージを語っても、その反応は二分されました。
反対と受容の、正反対の反応が返ってきたのです。
人の救いは、福音を聞くそれぞれの人の心にかかっていることがわかります。
柔らかい素直な心で福音を受け止めると、その人たちは救われて行ったのです。
先入観に捉われ、自分の方が正しいという頑なな心の人たちは
反対者になりこそすれ、救われることはなかったのです。
聞く人の心が、問題だったのです。
【今日の聖書】
異邦人たちはこれを聞いて喜び、主の言葉を賛美した。
そして、永遠の命を得るように定められている人は皆、信仰に入った。
使徒言行録 13章48節