今日のできごと


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2024/6/4(火)

 

ヤロブアムの罪の結果、家系が途絶えた

1.神はヤロブアムを断罪された

 ヤロブアム王は、神を退け偶像を設置し国民に拝ませました。
 その罪によって神は彼に怒りを表され、彼を断罪しています。

 あなたはこれまでのだれよりも悪を行い、
 行って自分のために他の神々や、鋳物の像を造り、
 わたしを怒らせ、わたしを後ろに捨て去った。
 列王紀上 14章9節

2.ヤロブアムの家は断絶すると宣告を受けた

 そしてその結果、ヤロブアムの家系が途絶えることを宣告されるのです。
 「徹底的にぬぐい去る」とまで、言われています。

 それゆえ、わたしはヤロブアムの家に災いをもたらす。
 ヤロブアムに属する者は、イスラエルにおいて縛られている者も、
 解き放たれている者も、男子であれば、すべて滅ぼし、
 人が汚物を徹底的にぬぐい去るように、
 わたしはヤロブアムの家に残る者をぬぐい去る。
 列王紀上 14章10節

 神が、ヤロブアムの家を断つ王をイスラエルの上に立てられて、
 その王によって、ヤロブアム家の人々が断たれると予告されました。

 主は御自分のためにヤロブアムの家を断つ王をイスラエルの上に立てられる。
 今日にも、いや、今にもそうされる。
 列王紀上 14章14節

3.バシャがヤロブアムの家を断絶させた

 そしてそれを実行したのがバシャでした。

 3.1 ヤロブアムの子ナダブが王になる

 ヤロブアムの死後、ヤロブアムの子ナダブが王になります。

 ユダの王アサの治世第二年に、ヤロブアムの子ナダブが
 イスラエルの王となり、二年間イスラエルを治めた。
 列王紀上 15章25節

 3.2 ナダブもまた父と同じ罪を犯す

 ナダブも父ヤロブアム同様、偶像崇拝を行ない続けます。

 彼は主の目に悪とされることを行って、父と同じ道を歩み、
 イスラエルに罪を犯させた父の罪を繰り返した。
 列王紀上 15章26節

 3.3 バシャが謀反を起こしヤロブアム家を滅ぼす

 バシャは、ヤロブアムに続いて王になった彼の子ナダブに対して謀反を起こします。

 イサカルの家のアヒヤの子バシャは、彼に謀反を起こした。
 バシャはナダブが全イスラエルを率いてギベトンを包囲しているところを襲い、
 ペリシテ領ギベトンで彼を撃った。
 列王紀上 15章27節

 そしてその結果、ヤロブアム家が滅ぼされてしまうのです。
 ヤロブアム家の人々は全滅し、神が宣告された通りになるのです。

 彼は王になるとヤロブアムの家の者をすべて撃ち、
 ヤロブアムに属する息のある者を一人も残さず、滅ぼした。
 これは、主がその僕、シロの人アヒヤによって告げられた言葉のとおり、
 列王紀上 15章29節

むすび.ヤロブアムの悪は家系が途絶えさせられる程ひどかった

 ヤロブアムは王になった後、自分の支配する民に金の子牛を拝ませました。
 これは神に背く大きな罪でした。しかし彼は、悪の道を離れて立ち帰ることがなかったのです。
 その結果、彼の代にではなく彼の息子の代に彼の家の全員が滅ぼされてしまうのです。

 北イスラエル王国の王であったヤロブアムが、民に対して命じた偶像崇拝は
 北イスラエル王国全体を、堕落の道へと進ませるものでした。
 結局北イスラエル王国は、ヤロブアムの罪を離れることなく最後には捕囚になってしまうのです。

 ヤロブアムの犯した罪は、非常に大きな影響を国民に及ぼし
 最終的に北イスラエル王国の全国民を、捕囚の民にしてしまう結果になったのです。
 たった一人の罪でしたが、彼は王でしたので民に対する影響は多大なものだったのです。

 人の上に立つ者の犯す罪が、配下の者全体に多大な影響を及ぼしてしまうことがわかります。
 何かしらの権威をもって人の上に立つようになった際には、よくよく注意する必要があります。
 ヤロブアムは、「反面教師」として私達に提示されているのです。

 【今日の聖書】
 あなたはこれまでのだれよりも悪を行い、行って自分のために他の神々や、
 鋳物の像を造り、わたしを怒らせ、わたしを後ろに捨て去った。
 それゆえ、わたしはヤロブアムの家に災いをもたらす。
 ヤロブアムに属する者は、イスラエルにおいて縛られている者も、
 解き放たれている者も、男子であれば、すべて滅ぼし、
 人が汚物を徹底的にぬぐい去るように、わたしはヤロブアムの家に残る者をぬぐい去る。
 列王紀上 14章9〜10節


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