今日のできごと


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2024/6/3(月)

 

ヤロブアム王の罪の原因

1.神はヤロブアムを北イスラエル十部族の王とした

 ソロモン王の偶像崇拝の罪のため、イスラエル王国は北と南に分裂してしまいます。
 ヤロブアムは北王国の王となり、イスラエルの10部族を治めることになりました。
 これはすべて神から出た事であって、神がそのようになされていたのです。

 アヒヤは着ていた真新しい外套を手にとり、十二切れに引き裂き、ヤロブアムに言った。
 「十切れを取るがよい。
  イスラエルの神、主はこう言われる。
  『わたしはソロモンの手から王国を裂いて取り上げ、十の部族をあなたに与える。
 列王紀上 11章30〜31節

2.ヤロブアムは民が南ユダ王国に寝返るのを恐れた

 アヒヤの預言通り、ヤロブアムはイスラエルの十部族の王となるのですが
 ヤロブアムは、余計な心配をしてしまいます。

 ヤロブアムは心に思った。
 「今、王国は、再びダビデの家のものになりそうだ。
  この民がいけにえをささげるためにエルサレムの主の神殿に上るなら、
  この民の心は再び彼らの主君、ユダの王レハブアムに向かい、
  彼らはわたしを殺して、ユダの王レハブアムのもとに帰ってしまうだろう。」
 列王紀上 12章26〜27節

 「この民がいけにえをささげるために、エルサレムの主の神殿に上るなら、
  民の心は、南ユダ王国の王レハブアムに向かってしまい
  彼らは私を殺してしまうだろう。そして、ユダの王レハブアムの元に帰ってしまうだろう。」

 余計な心配でした。考えすぎだったのです。
 神がヤロブアムに、「イスラエルの十部族を支配するように」と定めておられたのですから
 民が寝返って、ヤロブアムを殺してしまうなどということはあり得なかったのです。

3.恐れた結果ヤロブアムは偶像を設置するという罪を犯した

 しかしこの恐れの結果、ヤロブアムは金の子牛の像を造ってしまうことになります。
 彼は金の子牛の像の一体を南の端のベテルに、もう一体を北の端のダンに置きました。
 そして民にエルサレム神殿ではなく、ベテルとダンで金の子牛の像を拝ませるのです。

 彼はよく考えたうえで、金の子牛を二体造り、人々に言った。
 「あなたたちはもはやエルサレムに上る必要はない。
  見よ、イスラエルよ、これがあなたをエジプトから導き上ったあなたの神である。」
 列王紀上 12章28節

むすび.人を恐れると罪を犯すことにつながる

 しばしば、人を恐れることが罪の原因となっているのが見受けられます。
 イエス・キリストの誕生時も、ヘロデはその誕生を恐れて幼児の虐殺をしています。
 総督ポンティオ・ピラトも、群衆を恐れてイエスを十字架につけることを許可します。

 人を恐れると罠に陥るのです。

 人を恐れると、わなに陥る、主に信頼する者は安らかである。
 箴言 29章25節(口語訳)

 私たちがおそれるのは、人ではなく私たちをお創りになられた神なのです。
 神をおそれて、神に信頼し、神を愛して生きるのです。

 【今日の聖書】
 ヤロブアムは心に思った。
 「今、王国は、再びダビデの家のものになりそうだ。
 この民がいけにえをささげるためにエルサレムの主の神殿に上るなら、
 この民の心は再び彼らの主君、ユダの王レハブアムに向かい、
 彼らはわたしを殺して、ユダの王レハブアムのもとに帰ってしまうだろう。」
 列王紀上 12章26〜27節


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