今日のできごと


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2024/5/9(木)

 

意志は強く

1.信仰には強い意志が求められている

 「あなたはどうしますか?」と問われた時に、
 「どうしようかな?皆と同じでいいです」という答えの時があります。
 「あなたの『意志』が聞きたかったのに、『皆と同じでいい』とはどういうこと?」

 「あなたに意志は、ないんですか?」と、聞きたくなってしまいます。
 「私はこうしたいんです」という、強い意志を持つことが必要です。
 「意志は弱くても良い」のではありません。信仰には、強い意志が求められています。

2.意志の弱さは、誘惑に対する弱さに通じている

 2.1 意志が弱いと肉の欲望に流される

 意志の弱かった若者の行動が、箴言に出てきます。

 わたしが家の窓から
 格子を通して外を眺めていると浅はかな者らが見えたが、中に一人
 意志の弱そうな若者がいるのに気づいた。
 箴言 7章6〜7節

 どうなったでしょうか?

 通りを過ぎ、女の家の角に来ると
 そちらに向かって歩いて行った。
 日暮れ時の薄闇の中を、夜半の闇に向かって。
 見よ、女が彼を迎える。
 遊女になりきった、本心を見せない女。
 箴言 7章8〜10節

 日暮れ時の薄闇の中を
 遊女になりきった女の家に向かって歩いて行ったのです。

 2.2 肉の欲望に負けると誘惑に容易に陥ってしまう

 彼女は若者をつかまえると接吻し
 厚かましくも、こう言った。
 箴言 7章13節

 そして彼女に若者は、捕まってしまうのです。
 そして接吻までされてしまいます。
 彼女のなすがままに流されて行くのです。悪に対しても受動的で抵抗できていません。

 さあ、愛し合って楽しみ
 朝まで愛を交わして満ち足りましょう。
 夫は家にいないのです、遠くへ旅立ちました。
 手に銀貨の袋を持って行きましたから
 満月になるまでは帰らないでしょう。」
 箴言 7章18〜20節

 彼女は若者に、誘惑の声をかけます。
 要は、姦淫しましょうということです。
 意志が強ければ、毅然とした態度できっぱりと退けるところですが

 どうなったでしょうか?

 彼女に説き伏せられ、滑らかな唇に惑わされてたちまち、彼は女に従った。
 まるで、屠り場に行く雄牛だ。
 足に輪をつけられ、無知な者への教訓となって。
 箴言 7章21〜22節

 若者はたちまち、彼女に従って行ってしまうのです。

 2.3 姦淫の罠に陥るとその最後は滅び

 まるで、屠り場に行く雄牛のようだと説明されています。
 雄牛にとっての屠り場とは、自分自身の死を意味します。

 やがて、矢が肝臓を貫くであろう。
 彼は罠にかかる鳥よりもたやすく
 自分の欲望の罠にかかったことを知らない。
 箴言 7章23節

 若者も、自分自身の滅びに向かって進んで行ったことになるのです。
 意志薄弱であると、こういうことになってしまいます。
 悪の誘惑に対して、毅然とした態度が取れなくなってしまうのです。

3.意志は強く持たないといけない

 意志は強く持て!悪に対して、毅然として立ち向かえ!
 というメッセージが、ここから読み取れます。
 神を信じるということは、言われたから信じるというのではないのです。

 「誰かから言われたからとか、誰かに誘われたから信じることにした」
 というのではなく、自ら進んで能動的に信じるのが本当の信仰です。
 強い意志をもって信じるのです。中途半端な、へなへなした気持ちでなく

 しっかりとした強固な意志をもって、神を信じて従っていくのです。
 意志薄弱であると、この若者のようなことが起きてしまうのです。
 この若者は今もって、私たちへの警告となっているのです。

 【今日の聖書】
 あなたの心を彼女への道に通わすな。
 彼女の道に迷い込むな。
 彼女は数多くの男を傷つけ倒し
 殺された男の数はおびただしい。
 彼女の家は陰府への道、死の部屋へ下る。
 箴言 7章25〜27節


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