母親と父親の違い
1.パウロはテサロニケの教会の人々を愛おしく思っていた
パウロはテサロニケの教会の人々に対して、
「ちょうど母親がその子供を大事に育てるように、
わたしたちはあなたがたをいとおしく思っていた」と語っています。
パウロのテサロニケの教会の人々に対する愛が、ひしひしと伝わってきます。
2.父親のようにではなく母親のように
ここでパウロは父親ではなく、母親と言っています。
幼子を育てる上で、より親密なのは父親よりも母親です。
母乳をあげるのは母親でなければなりませんし、抱っこをしたりするのも
幼子は父親よりも、母親の胸の中を喜びます。
幼子のケアにおいては、決定的に父親よりも母親の方が優れているのです。
妊娠出産育児においては、母親に賜物が備わっています。
ですから母親がその賜物を発揮します。
その母親を、父親は愛して支えていく訳です。
父親と母親の役割の違いを、ここに見ることができます。
3.霊的な養育を母親の様に行なった
しかしパウロは、こと霊的な養育においては
「母親がその子供を大事に育てるように」と語り、自分を母親にたとえているのです。
実際の赤ちゃんに母乳を与え育てるのは、母親の役目ですが
霊的な赤ちゃんである信仰持ちたての人々を育てるのに、性別は関係ありません。
そしてそれこそ赤ちゃんを育てる母親の様に、彼らに対して接していったのです。
テサロニケの教会の人々は、そのようにして霊的に成長していったのです。
【今日の聖書】
わたしたちは、キリストの使徒として権威を主張することができたのです。
しかし、あなたがたの間で幼子のようになりました。
ちょうど母親がその子供を大事に育てるように、
わたしたちはあなたがたをいとおしく思っていたので、
神の福音を伝えるばかりでなく、自分の命さえ喜んで与えたいと願ったほどです。
あなたがたはわたしたちにとって愛する者となったからです。
テサロニケの信徒への手紙一 2章7〜8節