なぜイエスは殺されたのか?
1.イエスは神をご自分の父と呼んだ
なぜ当時のユダヤ人たちは、イエスを殺そうと思うようになったのでしょうか?
それは、イエスが神を御自分の父と呼んでいたからです。
イエスはお答えになった。
「わたしの父は今もなお働いておられる。
だから、わたしも働くのだ。」
ヨハネによる福音書 5章17節
2.神を父と呼ぶことは自分も神である事を意味していた
神を御自分の父と呼ぶことが、なぜ殺されなければならない程
悪いことだったのでしょうか?
神を御自分の父と呼んで、
御自身を神と等しい者とされたからである。
ヨハネによる福音書 5章18節(後半)
神を御自分の父と呼ぶことは、自分自身を神と等しい者とすることだったのです。
人間は、決して神と等しくはなれません。
「私は神だ」ということは、神への冒涜行為になります。
にもかかわらず、イエスが御自身を神と等しい者とされたので
「彼は神を冒涜している不届き者だ」ということになり
「彼は死ななければならない」ということで、人々はイエスを殺そうとしたわけです。
3.イエスが神の子救い主であることは復活が証明した
イエスは神を冒涜しているということで、十字架刑になります。
そして十字架の上で、血を流しながら最期に死なれました。
その後、岩を掘って作った墓に葬られています。
ヨセフはイエスの遺体を受け取ると、
きれいな亜麻布に包み、
岩に掘った自分の新しい墓の中に納め、
墓の入り口には大きな石を転がしておいて立ち去った。
マタイによる福音書 27章59〜60節
けれども3日目に、よみがえったのです。
イエス・キリストの復活こそが、イエスが正真正銘の「神の子救い主」であることを
見事に証明するものだったのです。
しかし、神はイエスを死者の中から復活させてくださったのです。
使徒言行録 13章30節
むすび.イエスは神を冒涜していたのでなく事実神の子だった
当時のユダヤ人たちは、イエスがただの人間なのに自分を神と等しい者であるとして
神を冒涜している、死に値する不届き者だと非難していました。
けれども、神を冒涜しているというのは間違いで事実神の子だったのです。
イエス・キリストの十字架の死は、まさに冤罪そのものだったのです。
イエス・キリストは、何の罪もないのに十字架にかけられて死なれたのです。
それは、実際は私たちの罪を赦すためでした。
私たちの罪を赦すため、私たちの罪をすべてその身に負われて
十字架にかかって、死んでくださったのです。
イエス・キリストこそ、神から送られた正真正銘の救い主だったのです。
【今日の聖書】
このために、ユダヤ人たちは、
ますますイエスを殺そうとねらうようになった。
イエスが安息日を破るだけでなく、
神を御自分の父と呼んで、
御自身を神と等しい者とされたからである。
ヨハネによる福音書 5章18節