降誕劇
クリスマスになると、教会をはじめとした各所で降誕劇が行われます。
降誕劇の良い所は、どんなことにあるでしょうか?
それは、実際にイエス・キリストがお生まれになった時のことを
思いめぐらすことができる、ということにあります。
皇帝からの人口調査の勅令を聞いた時の、ナザレにいたヨセフたちは
一体どんな気持ちだったのだろう?
ベツレヘムまでの長い旅程は、どういう感じだったのだろう?
ベツレヘムで泊まるところを探していた時、マリアは出産まじかで
あせったり、恐れたりしなかったのだろうか?
聖書には、すべてのことが詳細に記されているわけではないので
私たちは想像するしかないのですが、厳しい出産だったことは間違いないでしょう。
出産前の少なくとも数週間前から、厳しさの連続だったのです。
聖書をさっと読んでしまうと、深く思いめぐらすことができませんが
降誕劇等を見ながら、よくよく考えると
「劇なら簡単なことだけれども、実際は想像を絶する過酷さだっただろう」
とわかってくるのです。
イエス・キリストの苦難は、まだ母の胎内にいる時から始まっていたのです。
そして出産時も、飼葉桶に寝かせられるという過酷な状況だったのです。
【今日の聖書】
今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。
この方こそ主メシアである。
あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。
これがあなたがたへのしるしである。」
ルカによる福音書 2章11〜12節