今日のできごと


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2024/12/24(火)

 

主の栄光が羊飼いたちの周りを照らした

1.羊と羊飼いたちは、草を求めて移動し続けていた

 イエス・キリストがお生まれになった時、
 その地方では、羊飼いたちが野宿をしながら、
 夜通し、羊の群れの番をしていました。

 羊を群れで飼うということは、大変な事です。
 群れで飼うとなると、体重50キロの羊が100頭いたら
 毎日400キロという大量の生の草を、餌として提供しなければなりません。

 ですから基本的に羊には外の草を食べさせることになります。番をしながらの放牧です。
 草の葉は、一度食べてしまえばなくなります。同じ草からは、すぐには生えてきません。
 また別の所に移動して、そこに生えている草を食べさせることになります。

 場所を移動して、餌を与え続けなければならないのです。
 何日も続けば、当然近場には草がなくなり餌場まで遠くなって行きます。
 日帰りが、難しい距離になって来るのです。

 日帰りできたとしても、翌日にまたそこまで連れて来なければならない事を考えると
 帰らずにそこにいた方が、効率が良くなります。
 そのため、野宿ということになってくるのです。

2.羊飼いたちの仕事は、過酷だった

 ヨセフとマリアは家畜小屋での宿泊でしたから、まだ屋根があるだけましでした。
 けれども羊飼いたちの寝場所には、屋根はないのです。
 季節はおそらく今の9月頃ですから、寒くはなかったと思いますがそれでも外です。

 羊を狙う獣もいますし、蛇や虫もいるわけです。
 危険はそこら中に、あるわけです。
 水場にしても、川のほとりや泉がある所を移動していたとは思いますが遠ければ大変です。

 汗をかいたら風呂に入るとか、シャワーを浴びるなどできようもないのです。
 食事も台所などない野外ですから、種類も量も制限されていたはずです。
 服を洗うこともままならない着の身着のままで、羊の面倒を見ながら野宿を続けるのです。

 そもそも、寝床で寝られない訳です。
 一日の疲れを、夜ぐっすりと寝て癒されるということがないのです。
 ちょっと考えただけでも、大変過酷な仕事だったということがわかります。

3.主の栄光が羊飼いたちの周りを照らした

 その過酷な状況に耐えて働く羊飼いたちの所に、天使が近づいてきたのです。
 そして、主の栄光が彼らの周りを照らしました。
 主の栄光が照らしたのは、暗闇の中にいた羊飼い達の周りだったのです。

 過酷な状況にいる羊飼いたちを、神はすべてご存知だったのです。
 神の光は、世の闇を吹き飛ばしたのです。
 そこに主の栄光の光が照らした時、そこに闇は存在できなかったのです。

むすび.主の栄光の輝きは、闇を吹き飛ばして世を照らした

 暗闇の中で過酷な労働をしていた羊飼いたちを、主の栄光が照らしました。
 その瞬間、その場所からは闇が消え去ってしまったのです。
 あるのは光と、光に照らされた真昼のような光景でした。

 羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、
 神をあがめ、賛美しながら帰って行った。
 ルカによる福音書 2章20節

 そして羊飼いたちの心の中も、主の光で輝き渡ったのです。

 【今日の聖書】
 その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。
 すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、
 彼らは非常に恐れた。
 ルカによる福音書 2章8〜9節


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