人に何といわれようとも
イエスがザアカイの家に入った時、それを見た人々はつぶやきました。
これを見た人たちは皆つぶやいた。
「あの人は罪深い男のところに行って宿をとった。」
ルカによる福音書 19章7節
イエスも罪人の仲間だと、非難されてしまったのです。
ザアカイを愛して、彼の家に入ったにもかかわらず
心無い言葉を、人々からかけられてしまっているのです。
このように真実に人を愛する時、自分が非難されてしまうことがあります。
特に、人から良く思われていない人を愛そうとすると
自分も、悪者にされてしまうことがよくあります。
イエスは、だからといって「じゃあやめておこう」とはなさいませんでした。
自分が悪者にされてしまうと、自分の評価が下がり信頼を失うだけでなく
悪い評判が立ってしまうから、「ザアカイとはかかわらないでおこう」ではなかったのです。
「人からの非難など、まったく気にしていなかった!」というのが、
イエスの姿勢だったのです。「言いたい人には言わせておく」という姿勢です。
「自分が何と評価されようと、何とも思わない」という姿勢なのです。
人を愛するというのは、そういうことです。
自分に死んで、相手を生かすのです。
それこそが、真実な愛なのです。
その愛を、イエスはザアカイに表されたのです。
【今日の聖書】
友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない。
ヨハネによる福音書 15章13節