今日のできごと


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2024/10/30(水)

 

厳しい指導で悔い改めたのではなかった

 「ザアカイ、お前はなぜ税金を不正に取り立てているのか?」
 「ザアカイ、お前はなぜ自分のためだけに蓄財しているのか?」
 「ザアカイ、お前はなぜ貧しい人に施さないのか?」

 「お前のやっていることは、良くないことだからすぐにやめなさい」
 このような、叱責の言葉をかけられても当然のことをザアカイはしていました。
 このザアカイに出会った時、イエスは何と言われたでしょうか?

 イエスはその場所に来ると、上を見上げて言われた。
 「ザアカイ、急いで降りて来なさい。
  今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい。」
 ルカによる福音書 19章5節

 彼の罪を、とがめていなかったのです。
 罪を犯しているザアカイに、厳しい言葉をかけるのではなく優しく語ったのです。
 まるで悪いことなど一つもしていないかのように、優しく語っています。

 この愛の言葉が、ザアカイを自ら悔い改めに導いているのです。
 悔い改めというのは、自発的にするものです。
 言われたから渋々するものでも、叱られたからやむを得ずするものでもありません。

 叱りつけることが先行すると、人は心を固く閉ざしてしまいます。
 心を開かせ正しくさせるのは、真実な愛なのです。
 罪人のまま愛するという、その愛こそが人を罪から解放し立ち直らせるのです。

 【今日の聖書】
 イエスは言われた。
 「今日、救いがこの家を訪れた。
  この人もアブラハムの子なのだから。
  人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである。」
 ルカによる福音書 19章9〜10節


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