人を恐れると罠に陥る
サウル王は、神に命じられたことを行ないませんでした。
アマレク人を、滅ぼし尽さなかったのです。
なぜ彼は、そうしてしまったのでしょうか?
サウルはサムエルに言った、
「わたしは主の命令とあなたの言葉にそむいて罪を犯しました。
民を恐れて、その声に聞き従ったからです。
サムエル記上 15章24節
サウル王は、民を恐れてしまったのです。
民から反感を買うこと、民に嫌われること、民が離れ去る事
サウルは、これらのことを非常に恐れていたのです。
そしてわかっていながら、神の命じられたことに背いてしまったのです。
人にどう思われるかでなく、神がどう命じられているかに心をとめるべきでした。
サウル王は、「人にどう思われるか」を気にしながら行動していたことがわかります。
その背後には、彼の「自分は弱く小さくダメな存在だ」という
拭いきれていない「劣等意識」が、横たわっていたように伺えます。
神よりも人に目を向けてしまうと、自分自信に対する見方がずれてきます。
神に目を向けていると、神の限りない愛で愛されている自分を認識できます。
「私は神に愛され、神に仕事を与えられ、神に導かれている存在だ」という
確固とした自己イメージを、持つことができるのです。
そこには、人の目や人の反応を恐れることがないのです。
そして神の言葉を、人の言葉よりも優先して行なうようになるのです。
まず目を向けるところ、それは人ではありません。神なのです。
【今日の聖書】
人を恐れると、わなに陥る、主に信頼する者は安らかである。
箴言 29章25節(口語訳)