左利き
人間には、利き腕というのがありますが
士師の時代のイスラエルにおいても、右利きが普通だったようです。
けれども、エフドという士師は左利きでした。
聖書の中でもわざわざ「左利きのエフド」と記されていますから、珍しかったのでしょう。
左利きだった故に、両刃の剣を右腰に帯びて上着で隠していたのに怪しまれなかったのです。
もし彼が右利きで剣を左側に隠していたら、即ばれていたことでしょう。
左利きが珍しかったからこそできた、戦法だったのです。
剣は左に帯びるものという常識が、そこにあったのです。
体の左側に剣がないということで、モアブの王エグロンは油断してしまったのです。
多くの人と自分だけ違うという特徴が、戦いに生かされています。
自分だけどうして左利きなのか?と、嘆く必要などなかったのです。
人と違っているということは、違った働きができるということでもあるのです。
【今日の聖書】
イスラエルの人々が主に助けを求めて叫んだので、
主は彼らのために一人の救助者を立てられた。
これがベニヤミン族のゲラの子、
左利きのエフドである。
イスラエルの人々は貢ぎ物を彼の手に託して、
モアブの王エグロンのもとに送った。
士師記 3章15節