安息日の厳しすぎる様な規定
1.十戒の中には、安息日の規定があった
モーセの十戒の安息日の規定は、次の通りです。
安息日を心に留め、これを聖別せよ。
六日の間働いて、何であれあなたの仕事をし、
七日目は、あなたの神、主の安息日であるから、いかなる仕事もしてはならない。
あなたも、息子も、娘も、男女の奴隷も、家畜も、
あなたの町の門の中に寄留する人々も同様である。
六日の間に主は天と地と海とそこにあるすべてのものを造り、
七日目に休まれたから、主は安息日を祝福して聖別されたのである。
出エジプト記 20章8〜11節
七日目は、主の安息日なのでいかなる仕事もしてはならない、
というのが、安息日の規定でした。
2.安息日の規定を破った場合は、死刑だった
もしそれを破ったらどうなるか?
安息日を守りなさい。
それは、あなたたちにとって聖なる日である。
それを汚す者は必ず死刑に処せられる。
だれでもこの日に仕事をする者は、民の中から断たれる。
出エジプト記 31章14節
安息日を守らない場合、死刑だったのです。
故意の殺人が死刑でしたから、それと同じ罰則規定でした。
3.安息日は人のために定められたものだった
なぜこれ程までに、安息日の定めが厳しかったのでしょうか?
イエス・キリストは、安息日についてこう語っておられます。
そして更に言われた。
「安息日は、人のために定められた。
人が安息日のためにあるのではない。
マルコによる福音書 2章27節
安息日というのは、人のために与えられたものであるというのです。
すなわち人間にとって、どうしても必要なので安息日が定められたのです。
年中無休で働くことは、人間にとって命に係わる事なのです。
7日に1日休みを取らなければ、人間は疲れ果ててしまうのです。
疲れ果てた最後は、死に至るのです。
人間が疲れ果てることなく、生き生きと生きていくためには
どうしても、休みが必要なのです。
休むことは悪いことなのではなく、休まなければならないのです。
安息しなければ死に至るからこそ、安息日の規定が厳しいのです。
むすび.神は人を愛されて安息日を定められた
安息日を破ったら死刑という規定ですが、7日のうち7日働いていたら
人は疲れ果ててしまい、健康を維持できなくなりやがて死に至ります。
そうならないように、神は愛のゆえに安息日の規定を与えられたのです。
7日に1日休むことは、神の命令なのです。
休むことは悪いことではなく、正しいことなのです。
7日以上の連続勤務は、本来的な働き方ではないのです。
健康的に働くためには、どうしても7日に1日は休まなければなりません。
年中無休で働いたり、年中無休で人を働かせたりすることなどは
してはならないことなのです。
【今日の聖書】
安息日を守りなさい。
それは、あなたたちにとって聖なる日である。
それを汚す者は必ず死刑に処せられる。
だれでもこの日に仕事をする者は、民の中から断たれる。
出エジプト記 31章14節