今日のできごと


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2023/3/10(金)

 

安息日を破るならエルサレムの城郭は焼き尽くされる

1.エレミヤの預言

 エレミヤは、「神に従わずに安息日を破るなら
 エルサレムの城郭は焼き尽くされる」と、預言しました。

 もし、あなたたちがわたしに聞き従わず、安息日を聖別せず、
 安息日に荷を運んで、エルサレムの門を入るならば、わたしはエルサレムの門に火を放つ。
 その火はエルサレムの城郭を焼き尽くし、消えることはないであろう。」
 エレミヤ書 17章27節

2.エルサレムは焼き尽くされた

 バビロン捕囚の時に、まさにそのことが起こっています。

 神殿には火が放たれ、エルサレムの城壁は崩され、
 宮殿はすべて灰燼に帰し、
 貴重な品々はことごとく破壊された。
 歴代志下 36章19節

 人々が神に従わずに、悪に身を委ねてしまった結果
 カルデア人が攻めて来て、人々を殺害しエルサレムに火を放ったのです。

 主はカルデア人の王を彼らに向かって攻め上らせられた。
 彼は若者たちを聖所の中で剣にかけて殺し、
 若者のみならず、おとめも、白髪の老人も容赦しなかった。
 主はすべての者を彼の手に渡された。
 歴代志下 36章17節

3.神に背いた罪の結果だった

 その当時の人々は、あらゆる忌むべき行為を行って
 罪に罪を重ねていたのです。
 それは神に仕えるはずの、祭司長たちも同様でした。

 祭司長たちのすべても民と共に諸国の民の
 あらゆる忌むべき行いに倣って罪に罪を重ね、
 主が聖別されたエルサレムの神殿を汚した。
 歴代志下 36章14節

 あらゆる忌むべき行為を繰り返していたということは
 神の与えられた律法を、捨てていたことにほかなりません。
 当然守るべきであった、安息日の規定など無視していたことでしょう。

 その結果、バビロン捕囚という結果になってしまい
 エルサレムは、火で焼かれることになってしまったのです。

むすび.安息日は絶対に守らなければならないという考えの背景

 イエスの時代のファリサイ派の人々や、律法学者たちが
 安息日の規定に対して、異常なほど厳格に守ろうとしていた背景には、
 「バビロン捕囚のようなことを、二度と繰り返してはならない」という

 彼らなりの、「神に従わなければならない」思いがあったのではないでしょうか?
 しかしその思いが逆に、行き過ぎた律法解釈を生み出してしまい
 本末転倒の結果に、なってしまっていたのです。

 当時の律法解釈の誤りからも、人間の持つ弱さや知恵の不足を教えられます。
 私たちは決して、当時のファリサイ派の人々や律法学者たちを笑うことはできないのです。
 祈りを通して、神から知恵と力を頂かなければ正しく生きていくことはできません。

 【今日の聖書】
 もし、あなたたちがわたしに聞き従わず、安息日を聖別せず、
 安息日に荷を運んで、エルサレムの門を入るならば、わたしはエルサレムの門に火を放つ。
 その火はエルサレムの城郭を焼き尽くし、消えることはないであろう。」
 エレミヤ書 17章27節


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