今日のできごと


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2022/9/27(火)

 

わたしの目は二度と幸いを見ないでしょう

1.ヨブのうめき「幸いはもう来ない」

 ヨブは、その激しい苦しみの中でこう語っています。

 忘れないでください
 わたしの命は風にすぎないことを。
 わたしの目は二度と幸いを見ないでしょう。
 ヨブ記 7章7節

 「わたしの目は二度と幸いを見ないでしょう」と言っているのです。
 「この苦しみのまま、私は死ぬことになる」「もう二度と幸せになることはない」
 「もうだめだ。このまま死ぬのを待つばかりだ」と言うのです。

2.この苦しみのまま一生を終えるのだ

 ヨブは、そのような絶望に捕らえられています。
 財産もなくし、子どもたちもすべてなくし、その身体中が「できもの」で覆われていました。
 肉は蛆虫とかさぶたに覆われ、皮膚は割れうみが出ていたのです。

 肉は蛆虫とかさぶたに覆われ
 皮膚は割れ、うみが出ている。
 ヨブ記 7章5節

 そんな絶望的などん底の状態で、さすがのヨブも
 「今度ばっかりは、もう回復することはない」と呻いています。
 「絶望のまま、一生を終えるのだ」と語るのです。

 わたしの一生は機の梭よりも速く
 望みもないままに過ぎ去る。
 ヨブ記 7章6節

3.実際は違った

 ヨブは二度と幸いを見ないでしょうと言いましたが、現実は違いました。

 主はその後のヨブを以前にも増して祝福された。
 ヨブは、羊一万四千匹、らくだ六千頭、牛一千くびき、雌ろば一千頭を持つことになった。
 彼はまた七人の息子と三人の娘をもうけ、
 ヨブ記 42章12〜13節

 以前にも増して、神に祝福されているのです。
 財産だけでなく、子どもだけでなく、人々との交わりも回復しています。

 兄弟姉妹、かつての知人たちがこぞって彼のもとを訪れ、食事を共にし、
 主が下されたすべての災いについていたわり慰め、
 それぞれ銀一ケシタと金の環一つを贈った。
 ヨブ記 42章11節

 さらにその寿命も長く、この後140年も生きているのです。

 ヨブはその後百四十年生き、子、孫、四代の先まで見ることができた。
 ヨブ記 42章16節

むすび.どん底のような状況でも主を信じていれば必ず回復がある

 ヨブの「わたしの目は二度と幸いを見ないでしょう。」という言葉は、真実ではありませんでした。
 人は悲しみと絶望のどん底のような状況で、「もうだめだ、このまま終わってしまう」と考えがちです。
 しかし違うのです。主が共におられるならば、そこには必ず回復があるのです。

 大切なのは、主の元に立ち返って主を信頼し続けていることです。

 【今日の聖書】
 わたしの一生は機の梭よりも速く
 望みもないままに過ぎ去る。
 忘れないでください
 わたしの命は風にすぎないことを。
 わたしの目は二度と幸いを見ないでしょう。
 ヨブ記 7章6〜7節


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