今日のできごと


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2022/6/21(火)

 
石蕗(つわぶき)

エジプトの第1の災い「水が血に変わる」

 イスラエルの民が、モーセに率いられて出エジプトする前に
 10の災いが、エジプトの国に襲い掛かります。
 第1の災いが「水が血に変わる」という災いでした。

 水が血に変わったため、水が飲めなくなり
 エジプトの人々は、ナイル川の周りを掘ったといいます。
 水が入手できなくなるというのは、生命にかかわることです。

 しかし、飲料水が入手できなくなるという一大事にもかかわらず
 ファラオの心は、モーセとアロンの言葉に反発するばかりで
 まったく変わっていませんでした。

 ファラオはナイル川の水が血に変わって、飲めなくなっている状況を見ても
 何ら危機感を持っていなかったようです。
 それよりも、奴隷としているイスラエルの民を絶対にエジプトから去らせない

 という思いの方が、強かったのです。
 危機管理的に言えば、「水を得る」ということと「奴隷を失わない」ということの
 優先順位を間違えていたと言えます。

 優先順位の間違いは、これだけではありませんでした。
 何よりも、「神に従う」という最優先事項を
 まったく無視していた点に、最大の間違いがありました。

 【今日の聖書】
 主は更にモーセに言われた。
 「アロンに言いなさい。
  『杖を取り、エジプトの水という水の上、河川、水路、池、
   水たまりの上に手を伸ばし、血に変えなさい』と。
  エジプトの国中、木や石までも血に浸るであろう。」

 モーセとアロンは、主の命じられたとおりにした。
 彼は杖を振り上げて、ファラオとその家臣の前でナイル川の水を打った。
 川の水はことごとく血に変わり、川の魚は死に、川は悪臭を放ち、
 エジプト人はナイル川の水を飲めなくなった。

 こうして、エジプトの国中が血に浸った。
 ところが、エジプトの魔術師も秘術を用いて同じことを行ったので
 ファラオの心はかたくなになり、二人の言うことを聞かなかった。
 主が仰せになったとおりである。

 ファラオは王宮に引き返し、このことをも心に留めなかった。
 エジプト人は皆、飲み水を求めて、ナイル川の周りを掘った。
 ナイルの水が飲めなくなったからである。
 出エジプト記 7章19〜24節


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