魔術師も同じことを行った
アロンが自分の杖をファラオの前に投げると、その杖は蛇に変わりました。
神がそのような不思議なわざを、アロンを通して行われたのです。
ところが、エジプトの魔術師もまた秘術を用いて同じことを行っています。
アロンのしたことと同じことを、その場で行っているのです。
神がなされたわざと同じことを、魔術師もやっているのです。
2つの違いは何もありません。両方とも杖が蛇に変わったのです。
しるしだけを見ていたとするなら、どちらが神のわざで
どちらが魔術師のわざか判断することは、できなかったのです。
最後にアロンの杖は彼らの杖をのみ込み、アロン側が勝つわけですが
そこに至るまでは、まったく同じなのです。
悪魔は、天使に偽装してやってくるのです。
あたかも神のわざかのようなことを見せつけて、人間をだまそうとしてきます。
水を血に変える不思議なわざも、カエルを川などから這い上がらせるわざも
モーセとアロンの行ったわざと、全く同じなのです。
モーセのわざと同じだから「彼らも神に従っているのだ」ということは、できなかったのです。
私たちは、目に見える現象だけで物事を判断してはならないことを教えられます。
その不思議なことをやっている人は、どんな人なのか?
神に従い、イエス・キリストの十字架と復活を信じているのか
それともその逆なのか、そこを知る必要があるのです。
あたかも神のわざかのように見えたとしても、それを行っている人が
神に従わずキリストを否定しているなら、そこに神でない力が働いていることになります。
【今日の聖書】
モーセとアロンはファラオのもとに行き、主の命じられたとおりに行った。
アロンが自分の杖をファラオとその家臣たちの前に投げると、杖は蛇になった。
そこでファラオも賢者や呪術師を召し出した。
エジプトの魔術師もまた、秘術を用いて同じことを行った。
それぞれ自分の杖を投げると、蛇になったが、アロンの杖は彼らの杖をのみ込んだ。
出エジプト記 7章10〜12節