今日のできごと


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2021/9/16(木)

 

焼き殺されそうになったタマル

 アブラハムの子のイサクの子の、ヤコブの子は
 男だけで12人いますが、そのうちのひとりがユダです。
 そのユダの長男エルは、タマルを妻としますがエルは死にます。

 ユダは長男のエルに、
 タマルという嫁を迎えたが、
 ユダの長男エルは主の意に反したので、
 主は彼を殺された。
 創世記 38章6〜7節

 タマルは続いて、次男オナンの妻になりますがオナンも死んでしまいます。

 オナンはその子孫が自分のものとならないのを知っていたので、
 兄に子孫を与えないように、
 兄嫁のところに入る度に子種を地面に流した。
 彼のしたことは主の意に反することであったので、
 彼もまた殺された。
 創世記 38章9〜10節

 続いて未成人の三男、シェラが成人した暁には、
 タマルはシェラの妻になることが、定められていました。

 ユダは嫁のタマルに言った。
 「わたしの息子のシェラが成人するまで、
  あなたは父上の家で、やもめのまま暮らしていなさい。」
 それは、シェラもまた兄たちのように死んではいけない
 と思ったからであった。
 タマルは自分の父の家に帰って暮らした。
 創世記 38章11節

 しかしユダは、その約束を反故にしてしまい
 それを悟ったタマルは、策略を立てます。
 タマルは妻を亡くしたユダを、娼婦のふりをして誘い込むのです。

 ユダはまさか娼婦がタマルだとは知らず、関係を持ちます。
 結果としてタマルは妊娠し、タマルの不貞行為を聞いたユダは怒るのです。
 そして言います。「あの女を引きずり出して、焼き殺してしまえ。」

 タマルはこの時、本当に殺されそうになっていました。
 けれどもお腹の子の父こそ、ユダだったということがわかると
 ユダは、タマルの正しかったことを認めます。

 ユダは調べて言った。
 「わたしよりも彼女の方が正しい。
  わたしが彼女を息子のシェラに与えなかったからだ。」
 ユダは、再びタマルを知ることはなかった。
 創世記 38章26節

 一旦は殺されそうになったタマルですが、無事にユダの子を産みます。
 その子たちは双子でしたが、その内のひとりペレツは、
 イエス・キリストの系図に載ることになります。

 ペレツの子孫から、イエス・キリストが生まれることになるのです。

 アブラハムの子ダビデの子、
 イエス・キリストの系図。
 アブラハムはイサクをもうけ、
 イサクはヤコブを、
 ヤコブはユダとその兄弟たちを、
 ユダはタマルによってペレツとゼラを、
 ペレツはヘツロンを、
 ヘツロンはアラムを、
 マタイによる福音書 1章1〜3節

 イエス・キリストの系図をたどるとき、そこには
 人間の罪が、明確にあぶりだされていることがわかります。
 キリストは罪人の真っ只中に、誕生してくださったのです。

 【今日の聖書】
 三か月ほどたって、
 「あなたの嫁タマルは姦淫をし、しかも、
  姦淫によって身ごもりました」と
 ユダに告げる者があったので、ユダは言った。
 「あの女を引きずり出して、焼き殺してしまえ。」
 創世記 38章24節


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