生きる望みさえ失ってしまった
パウロはアジア州で、耐えられないほどひどく圧迫されて、
「生きる望みさえ失ってしまった」と言います。
兄弟たち、アジア州でわたしたちが被った苦難について、
ぜひ知っていてほしい。
わたしたちは耐えられないほどひどく圧迫されて、
生きる望みさえ失ってしまいました。
コリントの信徒への手紙二 1章8節
「生きる望みさえ失ってしまう」ということは、
もはや死ぬしかない、というところまで、
追い詰められてしまった、ということです。
事実パウロは、死を覚悟したと言います。
わたしたちとしては死の宣告を受けた思いでした。
コリントの信徒への手紙二 1章9節(前半)
絶望的な窮地に陥ったパウロは、その後どうなったでしょうか?
神は、これほど大きな死の危険から
わたしたちを救ってくださったし、
また救ってくださることでしょう。
これからも救ってくださるにちがいないと、
わたしたちは神に希望をかけています。
コリントの信徒への手紙二 1章10節
「神は、これほど大きな死の危険から、わたしたちを救ってくださった」
ということですから、助かったわけです。
窮地に陥ったパウロたちは、神によって助けられたのです。
「とするならば、今後もどんな窮地に陥ったとしても
神に信頼するならば、必ず助け出されるのだ!」と
パウロは確信し、神に希望をおけるようになったのです。
神に信頼を置くならば、どんな窮地に陥っても大丈夫なのです。
窮地に陥ったパウロたちは、とても重要なことを学ぶのです。
神が、自分たちを窮地から救い出して下さる事を体験することによって
自分を頼りにすることなく、
死者を復活させてくださる神を頼りにすることを学んだのです。
神が求めておられるのは、まさにこのことだったのです。
【今日の聖書】
わたしたちとしては死の宣告を受けた思いでした。
それで、自分を頼りにすることなく、
死者を復活させてくださる神を頼りにするようになりました。
コリントの信徒への手紙二 1章9節