1回目の誘惑に見られる悪魔の誘惑方法
1.弱点をつく:一番弱いところを突いている
イエスに対する1回目の悪魔の誘惑は、次のようなものです。
そして四十日間、昼も夜も断食した後、空腹を覚えられた。
すると、誘惑する者が来て、イエスに言った。
「神の子なら、これらの石がパンになるように命じたらどうだ。」
マタイによる福音書 4章2〜3節
イエスが40日の断食後、空腹になられた時に
悪魔は、パンの誘惑を仕掛けてきています。
空腹のときにパンというのは、まさに最弱点をついた攻撃です。
満腹の人に対して、「石をパンに変えてみなさい」と言ったところで
簡単に退けられてしまうでしょう。
しかし空腹の人に対しては、多大な影響を与えてしまうのです。
2.欲望をつく:食欲をそそるようにしている
空腹で「何か食べたい」と渇望している所に
その食欲を刺激するような、「パン」という言葉による攻撃です。
エバも食べたい欲求に負けていますし、エサウも食欲に負けています。
悪魔は、人間の基本的な欲求を利用し、
そこを狙ってくるということが、よくわかります。
欲が刺激されると、罪に走りやすいのです。
むしろ、人はそれぞれ、自分自身の欲望に引かれ、唆されて、誘惑に陥るのです。
そして、欲望ははらんで罪を生み、罪が熟して死を生みます。
ヤコブの手紙 1章14〜15節
3.挑発する:「神の子なら」と挑発している
「神の子なんだから、できるんだろう」という挑発です。
「できるんだったら、やったらいいじゃないか」とけしかけています。
挑発して相手を、乗せてしまおうという作戦です。
石をパンに変えられないんじゃあ、おまえは神の子じゃないな。
石をパンに変えて、自分が神の子だと証明してみろよ!
このような挑発は、「それじゃあやってやるよ」となりがちです。
むすび.神の計画を妨害するために策略をもって攻撃してくる
悪魔の策略は、巧妙です。
一番弱いところを狙い、欲望をそそらせ、挑発する、
こういう誘惑が来たら、それを退けるのは容易なことではありません。
けれども、それをきっぱりと退ける必要があるのです。
悪魔の目的は、人を神から引き離すことにあるからです。
人を救おうとする神の計画を妨害し、人を神から引き離し
最終的に、人を滅ぼそうと考えているのです。
自分が地獄に行って永遠に滅びなければならないので
人も道連れにしようと、そう考えているのです。
誘惑の目的が何であるかを知る時、誘惑を退けやすくなるでしょう。
神の計画を妨害するために攻撃してくる悪魔に対して
今日も神の助けを頂いて、勝利していきましょう!
【今日の聖書】
だから、神に服従し、悪魔に反抗しなさい。
そうすれば、悪魔はあなたがたから逃げて行きます。
ヤコブの手紙 4章7節