今日のできごと


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2021/1/4(月)

 
大晦日の雪で埋まる車
(もうほとんど解けてます)

初代教会は完璧な見本ではない

1.初代教会は当初は異邦人は救われないと思っていた

 ペンテコステの日に聖霊が降り、「キリスト教会」が誕生しました。
 その初代教会では、当初は「異邦人は救いの対象外」という認識でした。
 それどころか、異邦人との交流すらしていなかったのです。

 救いの対象はあくまで、「ユダヤ人だけ」という認識だったのです。
 なので、ペトロが異邦人コルネリウスのところに行って福音を語った時
 エルサレム教会の割礼を受けていた人々は、反発の声を上げたのです。

 ペトロがエルサレムに上って来たとき、
 割礼を受けている者たちは彼を非難して、
 「あなたは割礼を受けていない者たちのところへ行き、
  一緒に食事をした」と言った。
 使徒言行録 11章2〜3節

2.ペトロでさえ異邦人は救われないと思っていた

 初代教会は、聖霊に満たされた人々によって始まった教会でしたが、
 異邦人も救われるという理解が、まだなされていなかったのです。
 当のペトロでさえ、コルネリウス家に行くまではそう思っていたようです。

 彼らに言った。
 「あなたがたもご存じのとおり、ユダヤ人が外国人と交際したり、
  外国人を訪問したりすることは、律法で禁じられています。
  けれども、神はわたしに、どんな人をも清くない者とか、
  汚れている者とか言ってはならないと、お示しになりました。
  それで、お招きを受けたとき、すぐ来たのです。
  お尋ねしますが、なぜ招いてくださったのですか。」
 使徒言行録 10章28〜29節

 ペトロは、神がどんな人をも清くない者とか、
 汚れている者とか言ってはならないと、ペトロに示されたので
 異邦人の家に行き、そこで異邦人も聖霊に満たされるのを目撃したのです。

3.ペトロが異邦人の救いを目撃し教会全体も理解した

 ペトロは、「異邦人の上にも聖霊が降った」と教会の人々に説明します。

 わたしが話しだすと、
 聖霊が最初わたしたちの上に降ったように、
 彼らの上にも降ったのです。
 使徒言行録 11章15節

 そこでようやく教会の人々は、「異邦人も救われるんだ」と確信するに至ったのです。
 そしてペトロのその証しを聞いた、エルサレム教会の人々は
 その証しを聞いて初めて、異邦人が救われると理解したのです。

 この言葉を聞いて人々は静まり、
 「それでは、神は異邦人をも悔い改めさせ、命を与えてくださったのだ」
 と言って、神を賛美した。
 使徒言行録 11章18節

むすび.初代教会が完璧であったわけではなかった

 聖霊に満たされた人々によって、形成された初代教会ですが
 聖霊に満たされた人々だからと言って、完璧だったわけではないのです。
 初代教会は、教会の本来的なあるべき姿を表わしてはいますが

 だからと言って、すべてが完璧であったわけではないのです。
 何と当初は「異邦人は救われない」と、認識していたのです。
 「異邦人とは交流してはいけない」とまで、思っていたのです。

 私たちが教会のあるべき姿を、初代教会から学ぼうとするとき
 そのことを見落としてはならないのです。
 初代教会を、完全な見本とすることはできないのです。

 見習うべき点と、そうでない点を切り分ける必要があります。
 私たちは、「当初の初代教会にならって、異邦人は救われないと考えよう」
 などとは、決して言わないのです。

 【今日の聖書】
 この言葉を聞いて人々は静まり、
 「それでは、神は異邦人をも悔い改めさせ、命を与えてくださったのだ」
 と言って、神を賛美した。
 使徒言行録 11章18節


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