純朴な人々の心を欺いている
1.ローマの信徒たちの信仰は全世界に言い伝えられる程だった
ローマの信徒への手紙でパウロは、
ローマの信徒たちの信仰が、全世界に言い伝えられていることを
神に感謝しています。
まず初めに、イエス・キリストを通して、
あなたがた一同についてわたしの神に感謝します。
あなたがたの信仰が全世界に言い伝えられているからです。
ローマの信徒への手紙 1章8節
それほど彼らの信仰が、優れていたということがわかります。
そしてそんな彼らにパウロは、早く会いたいと願っていたのです。
何とかしていつかは神の御心によって
あなたがたのところへ行ける機会があるように、
願っています。
ローマの信徒への手紙 1章10節
2.ローマの信徒たちは危機に直面していた
けれどもそんなローマの信徒たちも、ある問題に直面していました。
神の教えに反したことを言い広め、人々を惑わし真理からそらせ
不和やつまずきをもたらす人々が、いたというのです。
彼らは、「キリストに仕えず自分の腹に仕えていた」と言います。
すなわち、キリストの言葉にではなく
自分の欲望に従って、生きていたというのです。
そして、うまい言葉やへつらいの言葉によって
純朴な人々の心を欺いていたと言います。
教会にとっては、危機的状況です。
3.パウロは、ローマの信徒たちに対して危機回避策を提示した
キリストの教えに反した教えを、教会に持ち込まれてしまうと
教会は、教会として機能できなくなってしまいます。
教会が、キリストの体である本来あるべき教会でなくなってしまいます。
教会は、キリストを頭とする体なのです。
頭と体が切り離されてしまっては、生きていけないのです。
せっかく、イエス・キリストの十字架の血潮で罪が赦され
救われる道が開かれたにもかかわらず、それを否定されてしまっては一大事です。
「あなたがたの学んだ教えに反して、
不和やつまずきをもたらす人々を警戒しなさい。」とパウロは語るのです。
【今日の聖書】
兄弟たち、あなたがたに勧めます。
あなたがたの学んだ教えに反して、
不和やつまずきをもたらす人々を警戒しなさい。
彼らから遠ざかりなさい。
こういう人々は、わたしたちの主であるキリストに仕えないで、
自分の腹に仕えている。そして、
うまい言葉やへつらいの言葉によって
純朴な人々の心を欺いているのです。
ローマの信徒への手紙 16章17〜18節