今日のできごと


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2021/1/20(水)

 
教会のスダジイ(15:14)

悪の蔓延

1.ノアとその家族以外はみんな悪に染まっていた

 1.1 ノアの時代の人々の堕落はすべての人に及んでいた

 ノアの時代、地上には悪が蔓延していました。

 主は、地上に人の悪が増し、常に悪いことばかりを
 心に思い計っているのを御覧になって、
 地上に人を造ったことを後悔し、心を痛められた。
 創世記 6章5〜6節

 半分以上がとか、7割8割がというのではなく
 すべての人々が、堕落の道を歩んでいたのです。

 この地は神の前に堕落し、不法に満ちていた。
 神は地を御覧になった。
 見よ、それは堕落し、すべて肉なる者はこの地で堕落の道を歩んでいた。
 創世記 6章11〜12節

 1.2 ノアだけは神に従って歩んでいたので家族8人が助けられた

 そんな中で、ノアだけが神に従う人だったのです。
 神はノアに対して次のように語っておられます。
 「あなただけはわたしに従う人だと、わたしは認めている。」

 主はノアに言われた。
 「さあ、あなたとあなたの家族は皆、箱舟に入りなさい。
  この世代の中であなただけはわたしに従う人だと、わたしは認めている。
 創世記 7章1節

 ノアの時の洪水で助かったのは、ノアの家族8人だけで
 あとの人々はすべて、洪水で滅び去ってしまいました。

 1.3 ノアの家族以外は皆、堕落していた

 アダムとエバの犯した罪の結果、後に生まれる全人類が
 罪人として、生まれるようになってしまったのですが、
 一旦悪が広がり始めると、とどまるところを知らずに

 どんどんと広がってしまい、結果的に最後まで
 広がりつくしてしまったということが、わかります。
 ノアのいた時代、ノアは神の前に正しく生きていたようですが

 ノア以外にそのように生きていた人は、皆無だったようです。
 悪に染まっていた集団と、染まらずに生きていた集団の二種類があった
 というのではなく、みんな悪かったということです。

 悪の広がりというのは、そのように全体を駆逐してしまうのです。

2.ソドムには10人の正しい人もいなかった

 2.1 神はアブラハムにソドムの悪について語られた

 神はアブラハムに対して、ソドムの町の罪が非常に重いので
 それを確認しようとされていることを、告げられます。

 主は言われた。
 「ソドムとゴモラの罪は非常に重い、と訴える叫びが実に大きい。
  わたしは降って行き、彼らの行跡が、果たして、
  わたしに届いた叫びのとおりかどうか見て確かめよう。」
 創世記 18章20〜21節

 2.2 アブラハムはソドムが滅ぼされないように願った

 その時アブラハムは、ソドムの町が神によって裁かれて
 滅びてしまうことのないように、とりなし願うのです。
 最終的に10人の正しいものがいたら、滅ぼさないという約束を受け取るのです。

 アブラハムは言った。
 「主よ、どうかお怒りにならずに、もう一度だけ言わせてください。
  もしかすると、十人しかいないかもしれません。」
 主は言われた。
 「その十人のためにわたしは滅ぼさない。」
 創世記 18章32節

 2.3 ソドムはそれでも滅ぼされてしまった

 けれども、ソドムは滅ぼされてしまったのです。
 ということは、10人いなかったことになります。
 ソドムの町に10人の正しい人もいなかったのです。

 助かったのは、ロトと妻と2人の娘たちの家族4人だけでした。
 しかしロトの妻は後ろを振り返ったので、塩の柱にされてしまいましたので
 実質は、ロトとその2人の娘の3人だけだったのです。

 ここにも悪がソドムの町全体を覆っていたことが、示されています。
 4人以外は、みな全員が悪かったのです。悪が蔓延していたのです。
 ノアの時代だけでなくその後も、ソドムやゴモラなどで悪が蔓延しているのです。

3.ひとたび悪が蔓延り始めると全体に広がってしまう

 3.1 わずかなパン種でも粉全体を膨らませてしまう

 ひとたび悪が広がり始めると、それはその集団全体に広がってしまい
 集団全体を、悪くしてしまうことがわかります。
 はじめはわずかなのに、それが瞬く間に広がってしまうのです。

 わずかなパン種が練り粉全体を膨らませるのです。
 ガラテヤの信徒への手紙 5章9節

 まさに、このみ言葉通りなのです。
 パン種を粉の塊にちょっと入れるだけで、全体が膨らんでしまうのです。
 半分膨らんで、半分はそのままということはないのです。

 だから少しのパン種も、粉に入れてはならなかったのです。

 3.2 過越祭では少しのパン種も入れてはならなかった

 あなたがたが誇っているのは、よくない。
 わずかなパン種が練り粉全体を膨らませることを、
 知らないのですか。

 いつも新しい練り粉のままでいられるように、
 古いパン種をきれいに取り除きなさい。
 現に、あなたがたはパン種の入っていない者なのです。
 キリストが、わたしたちの過越の小羊として屠られたからです。

 だから、古いパン種や悪意と邪悪のパン種を用いないで、
 パン種の入っていない、純粋で真実のパンで過越祭を祝おうではありませんか。
 コリントの信徒への手紙一 5章6〜8節

 3.3 人の悪というのはちょうどパン種の様

 ここでいう「古いパン種」というのは、悪や罪を指しています。
 人の悪や罪は、パン種のようにたちまち全体に影響を及ぼしてしまい
 全体を悪くしてしまうのです。

 ですから、少しのパン種も入れずに過越祭を祝ったように
 少しの罪も悪も、人々の集まりの中に入れてはならないのです。
 ノアの時代やソドムの町が、特別だったのではないのです。

むすび.少しの悪も見逃さないで捨て去る

 人々の集まり全体が、悪に染まりやすいというのは、昔も今も変わりません。
 ひとたび悪を容認してしまう環境になってしまえば、それは爆発的に
 全体へと広がってしまい、全体を悪くしてしまうのです。

 ガラテヤの教会も、間違った教えが蔓延りかけていました。

 あなたがたは、よく走っていました。
 それなのに、いったいだれが邪魔をして真理に従わないようにさせたのですか。
 このような誘いは、あなたがたを召し出しておられる方からのものではありません。
 ガラテヤの信徒への手紙 5章7〜8節

 クリスチャンの集まりだからと言って、例外ではありません。
 ですから私たちは罪からいよいよ離れ、神に近づいていくのです。
 悪を蔓延させずに、悪を取り除く者となっていたいと願います。

 間違っても、アナニアとサフィラのように
 教会に悪を持ち込むことがないように、よくよく警戒している必要があります。
 間違った教えや、罪や悪は教会から取り除くべきものなのです。

 【今日の聖書】
 あなたがたが誇っているのは、よくない。
 わずかなパン種が練り粉全体を膨らませることを、
 知らないのですか。

 いつも新しい練り粉のままでいられるように、
 古いパン種をきれいに取り除きなさい。
 現に、あなたがたはパン種の入っていない者なのです。
 キリストが、わたしたちの過越の小羊として屠られたからです。

 だから、古いパン種や悪意と邪悪のパン種を用いないで、
 パン種の入っていない、純粋で真実のパンで過越祭を祝おうではありませんか。
 コリントの信徒への手紙一 5章6〜8節


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