神の方法が教えられた
アイの町攻略にあたって、神の方法がヨシュアに教えられます。
１．神の方法その１ 全軍であたれ
神はヨシュアに対して、次のように語られています。
主はヨシュアに言われた。
「恐れてはならない。
おののいてはならない。
全軍隊を引き連れてアイに攻め上りなさい。
アイの王も民も町も周辺の土地もあなたの手に渡す。
ヨシュア記 ８章１節
「全軍隊を引き連れてアイに攻め上りなさい。」
3000人ではなく、全軍隊で攻め上れというのです。
人の目から見たら、全軍を遣わすほどの町ではないように思えていても
神の方法は、違ったのです。
3000人でもなければ、3万人でもなく、それ以上の全軍隊でした。
２．神の方法その２ 伏兵を置け
神はヨシュアに対して、ひとつの戦略を示されます。
エリコとその王にしたように、アイとその王にしなさい。
ただし、分捕り物と家畜は自分たちのために奪い取ってもよい。
あなたは、町を裏手からうかがうように伏兵を置け。」
ヨシュア記 ８章２節
「あなたは、町を裏手からうかがうように伏兵を置け。」
これが、神の示された戦略でした。
町の裏手に、兵の一部を置いておくように命じられたのです。
伏兵を置くのは、ヨシュアの考えでも
人々の考えでもなく、神の知恵だったのです。
これに応えて、ヨシュアは3万５千の伏兵を置きます。
ヨシュアは全軍隊を率いて行動を起こし、アイへ攻め上った。
ヨシュアは三万の勇士をえりすぐって夜の間に送り込み、
ヨシュア記 ８章３節
まず、3万人を夜の間に送り込みます。
更に西側にも、5千人を配置します。
彼は約五千人を選び、伏兵として町の西側、
ベテルとアイの間に配置した。
ヨシュア記 ８章１２節
３．神の方法その３ 絶妙のタイミングを示す
こうして、伏兵によって町を攻め取るために、
わざと負けたふりをして、逃げて相手をおびき出し
町を、からっぽにしてしまうのです。
ヨシュアの率いる全イスラエルが
彼らに打ち破られたかのように荒れ野の道を退却すると、
町の全軍も追撃のために呼び集められ、
ヨシュアの後を追い、彼らはこうして、
町からおびき出された。
ヨシュア記 ８章１５〜１６節
その後神はヨシュアに対して、絶妙のタイミングで命令を下します。
「投げ槍をアイに向かって差し伸べよ」と、命じられました。
その絶妙のタイミングを逃すことなく、伏兵が立ち上がります。
そして伏兵たちが、町を攻め取ってしまうのです。
主はヨシュアに言われた。
「あなたが手にしている投げ槍をアイに向かって差し伸べなさい。
わたしはアイをあなたの手に渡す。」
ヨシュアが手にしていた投げ槍を町に向かって差し伸べると、
伏兵は一斉にその場所から立ち上がり、
ヨシュアが手を伸ばしている間に町に攻め込んで占領し、
直ちに町に火を放った。
ヨシュア記 ８章１８〜１９節
おびき出されていたアイの兵士たちも、それに気づきます。
アイの兵士が振り返って見たときには、
既に町の煙は天に達しており、
荒れ野に逃げた軍勢も追っ手に対して向き直ったので、
彼らはどこにも逃げることができなくなってしまった。
ヨシュア記 ８章２０節
そして今度は、逃げていた振りをしていたヨシュアの率いる兵士たちが
向きを変えて振り返り、戦いに転じたのです。
ヨシュアの率いる全イスラエルは、伏兵が町を占領し、
町から煙が立ち昇るのを見ると、
向きを変えてアイの兵士に打ちかかり、
伏兵も町を出て彼らに向かったので、
彼らはイスラエル軍の挟み撃ちに遭い、
生き残った者も落ちのびた者も一人もいなくなるまで打ちのめされた。
ヨシュア記 ８章２１〜２２節
最終的にアイの町は攻略され、ヨシュアたちの勝利に終わりました。
むすび．神の方法で戦えば勝てる
このようにして、ヨシュアたちはアイの町を攻略することができました。
自分たちの考えた方法ではなく、神の方法によって勝利しているのです。
私たちも、目に見えない信仰の戦いを戦っていますが
信仰の戦いにおいて、人間の方法ではなく神の方法によって
勝利していく必要があります。
神は、戦い方を教えて下さるお方です。
さらに、戦いの中で、絶妙なタイミングも教えて下さるのです。
自分自身の信仰を守り通す、信仰の戦いと
人を愛して人を救いに導く信仰の戦いを、今日も神に助けられつつ
戦い抜いて行きましょう！
【今日の聖書】
信仰にしっかり踏みとどまって、
悪魔に抵抗しなさい。
あなたがたと信仰を同じくする兄弟たちも、
この世で同じ苦しみに遭っているのです。
それはあなたがたも知っているとおりです。
しかし、あらゆる恵みの源である神、
すなわち、キリスト・イエスを通して
あなたがたを永遠の栄光へ招いてくださった神御自身が、
しばらくの間苦しんだあなたがたを完全な者とし、
強め、力づけ、
揺らぐことがないようにしてくださいます。
ペトロの手紙一 ５章９〜１０節
