水とお金
1.突然の震災は断水を招く
東日本大震災のような大震災が、突然起こるとどうなるか?
自宅に被害がそれほどなくても、水道管が破損し水道が止まります。
プロパンガスは何とか使えたりしますが、都市ガスも止まります。
当時、浄水場から遠方にあった東北のある団地では、断水が発生しました。
その団地では、震災による家屋の被害はほとんどなかったのですが、
水が、まったく出なくなりました。ほぼ1か月、断水が続いたのです。
2.飲料水を求めて、人は一斉に動き出す
通常の家が、断水したらどうなるでしょうか?
まず、飲料水がなくなります。
これは死活問題です。特に乳幼児がいる場合は、大変です。
一斉に、水を求めて人は動きます。
震災直後、自販機という自販機から水が消えていきました。売り切れです。
お茶も売り切れです。残っていたのは、コーヒーやコーラの類でした。
コンビニでも、水は品切れになっているのは自明でした。
コンビニは、開いているには開いていました。
しかし、中にほとんど人がいませんでした。商品がなかったからでしょう。
確かに給水車が来るには来ますが、長蛇の列です。
2リットルの水をもらうのに、6時間ほど並んだという話も聞きました。
その市内には、断水という理由だけで避難所に避難していた人たちもいました。
車がある人たちは、水道局の浄水場を目指しました。
日中は混むので、すいている深夜が良いということでしたが、
深夜にもかかわらず浄水場は、大混雑していました。
そこで必要だったのは、ポリタンクと台車でした。
大量の水を入れる容器が、必要不可欠でした。
飲む水がないということがどういうことなのか、身をもって体験しました。
3.水がないと生活はできない
飲料水以外に、水がなくなるとどういうことになるでしょうか?
まず手が、洗えません。ウェットティッシュなどがあればいいですが
なければ、洗う手段がなくなります。
風呂やシャワーは、もちろんあきらめるしかありません。
電気が通じていても、洗濯ができません。汚れものが溜まる一方です。
食器の片付けが終わっていなければ、その続きができなくなります。
一旦食器を使ってしまうと、その食器がそれ以降使えなくなるのです。
紙皿や紙コップを使ったり、ラップをはったりする方法もありますが
消耗品なので、どんどん減っていきます。回数に限界があります。
一番困るのが、トイレが使えないということです。
汲み取り式ではないトイレの場合は、使えなくなります。
緊急トイレを使うこともできますが、ゴミが溜まる一方になります。
緊急トイレも、回数には限界があるのです。
数週間にわたる断水には、とても対応できません。
トイレが使えないということは、基本的に滞在できないということになります。
要するに、水がないというのは、そこに一時的にいることはできても、
長時間の滞在は、できないということなのです。
どんなに豪華な邸宅であっても、生活できないということになってきます。
むすび.災害に備えて水を備えるように人生の終わりに備える
災害直後というのは、お金が意味をなしません。
断水が起きた時、お金ではなく水があるかないかが重要になるのです。
お金が100万200万手元にあったとしても、水がなければ死活問題です。
災害直後のお金と水の価値は、まったく違っていました。
お金がいくらあっても、水がなければ生きていけなかったのです。
お金があっても水が売っていないのですから、ないのと同じです。
同様に、私たちはイエス・キリストを信じているかいないかで大違いなのです。
人生が終わるときに、イエス・キリストを信じているならば
確実に永遠の命をもって、天国で永遠に生きることができるのです。
1億円以上の資産を持っていたとしても、イエス・キリストを信じていなければ
災害時に水がないのと同様、死活問題になります。
永遠の滅びに、行かなければなりません。
人生の最後まで、イエス・キリストを信じ続けていることが
とても重要になってくるのです。お金ではないのです。
今この時、イエス・キリストを心に迎え入れていることが何としても必要なのです。
【今日の聖書】
イエスは言われた。
「わたしは道であり、真理であり、命である。
わたしを通らなければ、
だれも父のもとに行くことができない。
ヨハネによる福音書 14章6節