極めて簡単で単純な命令
エリコの城壁を崩すために、神がイスラエルの民に命じた命令は
極めて簡単で、単純な命令でした。
「6日間町を1周し、7日目には7周して、最後に鬨の声をあげる」
これだけです。もっとも、祭司たちには別の命令がありましたが
一般の民に対する命令は、これだけです。
「黙って歩いて、最終日に回り終えたら鬨の声をあげる」だけでした。
城壁を崩すために、屈強の若い男たちを選別して集めて、
石垣を崩すための大がかりな道具を用意して、それらを用いて
何週間にもわたって、力作業を繰り返すというのではなく
ただひたすら街の周囲を歩き、最後に大声をあげるだけだったのです。
屈強でなくても、老若男女問わず誰もが簡単にできることだったのです。
「ばかばかしい!そんなことしたって、何になる!」と思えるようなことでした。
科学的に考えたら、常識的に考えたら、
どう見ても、どう考えても、城壁が崩れ去るわけがない
そんな命令だったのです。
けれども、神の与えられたその命令に従ってその通りにしたら
城壁は、見事に崩れ去ったのです。
科学的にどんなことが起きていたのか、それはわかりません。
角笛の音が、エリコの城壁の固有振動数と合致していたため
7日に渡る共鳴によって、城壁全体にわたってに亀裂が入り
強度が失われ、最後に人の大声によってとどめが刺されて崩れた
ということかもしれません。
全く違うかもしれません。
科学的にどういうことが起きていたかによらず、
神の言葉に従って行動するということは、
こういうことが起きる、ということなのです。
神の言葉に今日も従って歩みたいと思います。
【今日の聖書】
あなたたち兵士は皆、町の周りを回りなさい。
町を一周し、それを六日間続けなさい。
七人の祭司は、
それぞれ雄羊の角笛を携えて神の箱を先導しなさい。
七日目には、町を七周し、
祭司たちは角笛を吹き鳴らしなさい。
彼らが雄羊の角笛を長く吹き鳴らし、
その音があなたたちの耳に達したら、
民は皆、鬨の声をあげなさい。
町の城壁は崩れ落ちるから、
民は、それぞれ、その場所から突入しなさい。」
ヨシュア記 6章3〜5節