今日のできごと


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2020/7/28(火)

 

警戒

 神は、どんな罪人でも例外なく愛されています。
 ですから私たちも、すべての人を愛します。
 けれども、その犯している罪には同調しません。

 罪をまさに犯そうとしている、その人を愛しても
 その人と一緒に罪を犯すことは、しないのです。
 どんなに止めても、罪に走ろうとしているなら、そこに一定の距離を置きます。

 わが子よ
 ならず者があなたを誘惑しても
 くみしてはならない。

 彼らはこう言うだろう。
 「一緒に来い。待ち伏せして、血を流してやろう。
  罪もない者をだれかれかまわず隠れて待ち陰府のように、
  生きながらひと呑みにし
  丸呑みにして、墓穴に沈めてやろう。
  金目の物は何ひとつ見落とさず
  奪った物で家をいっぱいにしよう。
  我々と運命を共にせよ。
  財布もひとつにしようではないか。」

 わが子よ
 彼らの道を共に歩いてはならない。
 その道に足を踏み入れるな。
 彼らの足は悪事に向かって走り
 流血をたくらんで急ぐ。
 翼あるものは見ている。
 網を仕掛けるのは徒労だ。
 待ち伏せて流すのは自分の血。
 隠れて待っても、落とすのは自分の命。
 箴言 1章10〜18節

 もし「一緒に強盗をしよう」と誘惑してくる人と、行動を共にするなら
 共犯者になってしまい、強盗の罪を犯すことになってしまうからです。
 当然そのような誘惑は、退けなければなりません。

 罪をやめないようであれば、その人から離れ去ります。
 その罪を犯したら、結局は自分自身の滅びを招いてしまうのです。
 永遠に終わらない苦痛から逃れることができない、恐ろしい滅びなのです。

 パウロの時代ローマの教会には、正しい教えを拒んで、
 不和やつまずきをもたらす人々がいたようです。
 教会の外ではなく、教会の中にいたわけです。

 そういう人たちに対して、パウロは放っておけとは言っていません。
 パウロは、彼らを警戒して遠ざかるよう命じているのです。

 兄弟たち、あなたがたに勧めます。
 あなたがたの学んだ教えに反して、不和やつまずきをもたらす人々を警戒しなさい。
 彼らから遠ざかりなさい。
 ローマの信徒への手紙 16章17節

 人を憎むことはしないのですが、罪に対しては容認ができないのです。
 ですから罪をそのままにしている人を、安易に容認してしまうことをしなかったのです。
 彼らから遠ざかるという立場をとるように、パウロは指導しているのです。

 不和やつまずきをもたらす人々を警戒し、彼らから遠ざかることは
 不和ではありません。それは分裂しているように見えますが、
 決して、一致を乱すことではないのです。

 一致を乱す人から遠ざかることこそ、一致を保つことになるからです。
 一致を乱す人を警戒せず、放置しておけば
 一致していた人々は、ばらばらに分裂してしまい、結局消滅してしまうのです。

 バッタの虫かごにカマキリを入れてしまったら、バッタは全滅してしまいます。
 カマキリは、バッタの中に放置してしまったらいけないのです。
 カマキリを追い出して初めて、バッタたちは平安に生き延びられるのです。

 【今日の聖書】
 兄弟たち、あなたがたに勧めます。
 あなたがたの学んだ教えに反して、
 不和やつまずきをもたらす人々を警戒しなさい。
 彼らから遠ざかりなさい。
 こういう人々は、わたしたちの主であるキリストに仕えないで、
 自分の腹に仕えている。
 そして、
 うまい言葉やへつらいの言葉によって純朴な人々の心を欺いているのです。
 ローマの信徒への手紙 16章17〜18節


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