今日のできごと


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2020/5/11(月)

 

愛は忍耐強い(寛容)

1.愛は怒りを遅くする

 コリントの信徒への手紙1には、愛についてその内容が列挙されています。
 全部で15項目が、列挙されています。
 そのうちの一番初めが、「忍耐強い」です。

 愛は忍耐強い。
 コリントの信徒への手紙一 13章4節(抜粋)

寛容
マクロスメオウ

忍耐強い(寛容)【動詞】

@ 怒りを延ばす,怒ることを遅くする,
長く忍苦する,辛抱強くする。
A 耐え忍ぶ,忍耐する,忍耐強く待つ。
B 寛容である,堪忍する。

引用:織田昭編 新約聖書ギリシャ語小辞典 改訂第4版

 「愛は忍耐強い。」の「忍耐強い」という言葉は、
 「辛抱強い」という言葉を、語源に持つ言葉で、
 「怒りを延ばす,怒ることを遅くする」という意味を持った、言葉です。
辛抱強い
マクロスモス

辛抱強い


長い
マクロス

長い

@長い (副詞)長く、長々と
A遠い,遥かな,遠く離れた


激怒
スモウス

激怒、怒り

@はげしい感情(の爆発),激怒,怒り
 人間の怒りにも神の怒りにも用いる。
A激しさ

引用:織田昭編 新約聖書ギリシャ語小辞典 改訂第4版

 ですから、「人に対して抱く怒りを遅くする」という意味になってきます。

2.怒るのに遅いようにしなさい

 怒りたくなるのを我慢して、耐え忍ぶ「忍耐」ということになってきます。
 怒りが湧き上がったら、そのままそれを表に出すのではなく押さえるのです。
 これは、ヤコブの手紙の言葉にも通じるところがあります。

 わたしの愛する兄弟たち、よくわきまえていなさい。
 だれでも、聞くのに早く、話すのに遅く、また怒るのに遅いようにしなさい。
 人の怒りは神の義を実現しないからです。
 ヤコブの手紙 1章19〜20節

 ここでも、「怒るのに遅いようにしなさい。」と言われています。
 ですから、「愛はたやすく怒らない」ということになります。
 すぐに腹を立てて怒るのは、愛の逆ということになります。

3.人の怒りは完璧に正しい怒りにはなり得ない

 そればかりか、「人の怒りは神の義を実現しない」ということですので
 どんなに正しい怒りだと思ったとしても、「真に正しい怒りにはなり得ない」
 「神の義」レベルの完璧に正しい怒りには、なり得ないということなのです。

 ということは、どういうことになってしまうのでしょうか?
 「人の怒り」は、「正しくない怒り」となってしまうわけです。
 正しくないというのは、言い換えれば悪い怒りになってしまうということです。

 人が悪いことをしていた場合、それをし続けるなら放置しておくわけにはいきません。
 それを正す必要があります。その時に、感情的に怒ってしまったらいけないわけです。
 怒らないで、冷静になって穏やかに戒めることが大切だということです。

むすび.人に対して抱く怒りを遅くして愛に生きて行こう!!

 「愛」は「忍耐強い」のです。
 「怒りを延ばす,怒ることを遅くする」のが、愛だからです。
 ですから、「人に対して抱く怒りを遅くする」ことが、愛の生き方なのです。

 【今日の聖書】
 愛は忍耐強い。
 コリントの信徒への手紙一 13章4節(抜粋)


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