今日のできごと


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2020/4/25(土)

 

自己責任

 この春、就職や進学で実家を離れ、
 独り暮らしを始めた方も、大勢おられることでしょう。
 初めての一人暮らしは、自由気ままでいいのですが

 逆に言うと、衣食住などに始まる生活に関する全責任を
 自分自身で負わなければなりませんので、厳しい面があります。
 「ちょっとやっといて」と、親に頼むわけにはいかないのです。

 自分で洗わなければ、洗濯物も汚れた食器もどんどんたまっていきます。
 部屋の掃除だけでなく、トイレ掃除から風呂掃除からどこもかしこも
 自分で掃除し、管理していかなければなりません。

 毎日の食事も同じです。
 作って食べて片付けての連続ですが、すべて自分で行ないます。
 作らなければ出来上がりませんし、片付けなければそのままです。

 買い物も同じです。
 送ってもらったりする物も、多少はあるかもしれませんが、
 通常は、自分が買ったものだけしか部屋の中にはありません。

 お米が切れたら、自分で買いに行くしかないのです。
 味噌や醤油も同じです。塩や砂糖などの調味料から始まって
 ありとあらゆる衣食住に必要なものを、自分自身で調達する必要があるのです。

 ご飯を炊こうと思ったらお米がない!といった場合
 お米を買っておかなかった自分が悪いのであって、親の責任ではないのです。
 これを自己責任と言います。

 ひとり暮らしは、すべてが自己責任の世界になってきます。
 そこではじめて、親のありがたみがわかります。
 あれも、これも、こんなことも、やってくれていたのか!

 ひとりで暮らし始めた以上、もうそういうことはなくなります。
 すべて自分でやる必要が出てきます。
 自分で管理し、運用し、始末をする、そういうことになるのです。

 私たちに命を与え、命に必要なものを与えて下さるのは神です。
 しかし与えられた命を、体を、時間を、能力を、お金を、いろいろなものを
 どう使うかは、私たちに任せられているのです。

 自分自身の行動に関していえば、すべてそれは自己責任なのです。
 誰かに命令されて行なうことも、確かにあるでしょう。
 その場合は、命じたその人に責任があります。

 しかし、それ以外の場合
 自分で判断し決断し行動したその責任は、すべて自分自身にあるのです。
 他の人に責任は問えないのです。

 だから自分自身の信仰も、もちろん自己責任です。
 家族が親友が近所の人が信じているから、というのではありません。
 私自身が、自分で信じているかどうかなのです。

 「あなたはわたしを信じるか?」
 「あなたはわたしに従うか?」
 これが問われているのです。

 信じるか信じないかは、自己の責任です。
 従うか従わないかも、自己責任です。
 人が信じているかどうか、人が従うかどうかはまったく無関係なのです。

 【今日の聖書】
 ペトロは彼を見て、「主よ、この人はどうなるのでしょうか」と言った。
 イエスは言われた。
 「わたしの来るときまで彼が生きていることを、
  わたしが望んだとしても、あなたに何の関係があるか。
  あなたは、わたしに従いなさい。」
 ヨハネによる福音書 21章21〜22節


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