今日のできごと


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2020/3/27(金)

 
ラッパスイセン

わからん

 「わからない」のことを、縮めて「わからん」と言います。
 主に関西や西の方の言い方ですが、一般的には少し雑な言い方に聞こえます。
 これは、標準語ではありませんが、全国的に通じます。

 文法で言えば、「ラ行五段活用」の場合、「未然形」がこのように変化します。
 知らない→知らん わからない→わからん やらない→やらん
 要するに、未然形の場合で「ない」に続く場合、「ない」を「ん」に変えるのです。

 ところが出雲弁ではこの「らん」を、「ラ行五段活用」以外にも使います。
  1. 「食べない」→「たべらん」 バ行下一段活用
  2. 「こない」→「こらん」   カ行変格活用
  3. 「できない」→「できらん」 カ行上一段活用
 この「らん」は決して乱暴な使い方ではなく、普通の使い方になります。
 東京弁では「今日うちにこない?」は、普通に使います。「行くね」と答えます。
 出雲弁では「今日うちにこない?」は、「今日うちにこらん?」になります。

 外から来た人にとって、「こらん」と初めて聞くと何のことだが理解できませんが
 学校の先生も、普通に使っています。
 「らん」で終わっても、ぶっきらぼうなわけではなく、普通の言い方になります。

 そのほかにも、「いけない」→「いけん」の変化がよく使われています。

 「イエス・キリストは、いんまにこの地上に再びくーだわね。
  だども、その日その時がいつであーかは、誰も知らんです。
  その日その時がいつであーかは、わしゃちには分からんです。」

 「あげあげ」

 【今日の聖書】
 天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない。」
 「その日、その時は、だれも知らない。天使たちも子も知らない。
  父だけがご存じである。
  気をつけて、目を覚ましていなさい。
  その時がいつなのか、あなたがたには分からないからである。
 マルコによる福音書 13章31〜33節


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