今日のできごと


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2020/2/19(水)

 
白鹿ホタルの里公園

パウロのコリントの教会への愛

 コリントの教会は、パウロがその礎を据えたと言っても過言ではありません。

 その後、パウロはアテネを去ってコリントへ行った。
 使徒言行録 18章1節

 確かに、アキラとプリスキラもパウロと共にいましたが、
 コリントの多くの人々は、パウロの言葉を聞いて信じています。

 会堂長のクリスポは、一家をあげて主を信じるようになった。
 また、コリントの多くの人々も、パウロの言葉を聞いて信じ、
 洗礼を受けた。
 使徒言行録 18章8節

 パウロの語る言葉によってイエスを知り、信じ、教会が形成されていったのです。
 ところが、パウロが礎を据えたはずのそのコリントの教会において、
 パウロは少なからず、軽んじられていたようです。

 わたしは、たとえ取るに足りない者だとしても、
 あの大使徒たちに比べて少しも引けは取らなかったからです。
 コリントの信徒への手紙二 12章11節

 教会は、パウロが「自分自身が、大使徒たちに比べて少しも引けを取らない存在」だと
 主張しなければならないような、そういう状況であったというのです。
 大使徒と自称する人々が、パウロの福音とは「別のイエス」を宣べ伝えており

 またパウロを批判して、パウロに金銭疑惑までかけて、
 コリントの教会をパウロから離れさせようとしていたようです。
 そのためパウロは、自分こそが使徒であることを、懸命に主張しているのです。

 わたしは使徒であることを、しるしや、不思議な業や、奇跡によって、
 忍耐強くあなたがたの間で実証しています。
 コリントの信徒への手紙二 12章12節

 それでも、だからと言ってパウロはコリントの教会を見放したかと言えば
 そうではないのです。たとえ、教会から軽んじられようと、
 悪口を言われようとも、パウロのコリントの教会に対する愛は深かったのです。

 わたしはあなたがたの魂のために大いに喜んで自分の持ち物を使い、
 自分自身を使い果たしもしよう。
 あなたがたを愛すれば愛するほど、
 わたしの方はますます愛されなくなるのでしょうか。
 コリントの信徒への手紙二 12章15節

 パウロは、コリントの教会のために、
 大いに喜んで自分の持ち物を使い、自分自身を使い果たしもしようと語っているのです。
 これは、パウロのコリントの教会への愛の表れです。

 そこに、無条件の愛を見ることができます。
 彼らの状況や態度によらず、自分自身の持ち物も、時間も、力も、心も
 すべてを彼らのために使い果たそうと、そう語るのです。

 まさにそこに、イエスの示された無条件の愛を見ることができます。
 イエスはその模範を示されています。
 イエス・キリストは、自分自身を私たちのために最後まで使い尽くされました。

 十字架で血潮を流し、死んでしまうまで、使い尽くされたのです。
 私たちの模範の姿は、ここにこそあるのです。
 パウロはもちろん、このイエスの姿を模範にしていたのです。

 【今日の聖書】
 わたしはあなたがたの魂のために大いに喜んで自分の持ち物を使い、
 自分自身を使い果たしもしよう。
 あなたがたを愛すれば愛するほど、
 わたしの方はますます愛されなくなるのでしょうか。
 コリントの信徒への手紙二 12章15節


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