悪魔の誘惑の特徴2「神の言葉の逆を語る」
蛇は女に言った。「決して死ぬことはない。
創世記 3章4節
2.悪魔は神の言葉の逆を語っている
2.1 悪魔は「決して死ぬことはない」と語った
女が悪魔の質問に答えると、続けて悪魔はこう語ります。
「決して死ぬことはない。
それを食べると、目が開け、
神のように善悪を知るものとなることを神はご存じなのだ。」
創世記 3章4〜5節
「決して死ぬことはない。」と断言するのです。
神の言葉の逆を、断言してくるのです。神の言葉の全面的な否定です。
2.2 神は「食べると必ず死ぬ」と語っておられた
神の言葉は「食べると必ず死んでしまう。」でした。
ただし、善悪の知識の木からは、決して食べてはならない。
食べると必ず死んでしまう。」
創世記 2章17節
2.3 悪魔は神の言葉の正反対を断言した
しかし、悪魔の言葉は「決して死ぬことはない。」だったのです。
神の言葉の真逆です。「死なない場合もあるかもしれないよ」とか
「たぶん死なないと思うよ」などというあいまいなものではなかったのです。
「決して死ぬことはない。」と断定するのです。
神の言葉の逆を断言して、嘘をあたかも真実のように語るのです。
断言されると人間は弱いので、そうかもしれないと思ってしまいがちです。
2.むすび.神の言葉かその逆かを見極めて神に従う
神の言葉と悪魔の言葉は、対極にあります。
神が「隣人を愛せ」と言われれば、悪魔は「放っておけ、見捨てろ」と語ってきます。
神が「へりくだりなさい」と言われれば、悪魔は「プライドをすてるな」と語るのです。
大事なのは、何が神の言葉の逆か見極めることです。
そのためには、聖書をよく読んで神の言葉を覚えておくことが必要です。
正しく神の言葉を覚えているなら、何が神の言葉の逆か判断することができます。
「いかに『神の言葉』か『その逆』かを見極めて『神の言葉』の方に従うか」
ということが、問われているのです。
神の言葉の逆を退け、神の言葉に従う人生を歩み続けていきたいと願います。
【今日の聖書】
聞け、イスラエルよ。
我らの神、主は唯一の主である。
あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、
あなたの神、主を愛しなさい。
今日わたしが命じるこれらの言葉を心に留め、子供たちに繰り返し教え、
家に座っているときも道を歩くときも、寝ているときも起きているときも、
これを語り聞かせなさい。
申命記 6章4〜7節