夫の命を救った妻③ミカル
１．サウル王に命を狙われたダビデ
ダビデは、サウル王に命を狙われます。
ある時は、壁に槍で突き刺されそうになります。
ときに、主からの悪霊がサウルに降った。
サウルは館で槍を手にして座り、ダビデはその傍らで竪琴を奏でていた。
そのとき、サウルがダビデを壁に突き刺そうとねらったが、
ダビデはサウルを避け、槍は壁に突き刺さった。
ダビデは逃げ、その夜は難を免れた。
サムエル記上 １９章９～１０節
２．ダビデの家を見張らせて翌朝には殺そうとした
サウル王がダビデに対して持っていたのは、ねたみから来る明確な殺意でした。
そしてサウル王は、ダビデの家に使者を遣わし、
彼を見張らせ、翌朝には殺させようとするのです。
サウルはダビデの家に使者を遣わし、彼を見張らせ、翌朝には殺させようとした。
サムエル記上 １９章１１節（前半）
３．ダビデの妻ミカルはダビデを逃がすため策を講じた
それを知ったダビデの妻ミカルは、ダビデに忠告を与えます。
ダビデの妻ミカルはダビデに言った。
「今夜中に避難して自分の命を守らなければ、明日は殺されます。」
サムエル記上 １９章１１節（後半）
そしてダビデを助けるために、策を講じるのです。
ミカルはダビデを窓からつり降ろし、彼は逃げて難を免れた。
ミカルはテラフィムを寝床に置き、
その頭に山羊の毛をかぶせ、それを着物で覆った。
サウルは使者を遣わしてダビデを捕らえようとしたが、
ミカルは、「彼は病気です」と言った。
サムエル記上 １９章１２～１４節
まず、ダビデを窓からつり降ろして逃がします。
続いて、テラフィムを寝床に置き、
その頭に山羊の毛をかぶせ、それを着物で覆うのです。
ダビデのダミーを作って、あたかもそこで寝ているかのように
装い、欺こうとしたのです。
そしてサウルに対しては、「彼は病気です」と偽るのです。
むすび．ダビデはミカルのお陰で助かった
こうしてダビデは、無事にサウル王の手を逃れて
命を奪われずに済んだのです。もしこの時、ミカルの助けがなければ、
ダビデは確実に捕らえられ、殺されていたことでしょう。
ミカルはサウル王の追求に対しても、ダビデから脅されたのだと語り
難を逃れます。
サウルはミカルに言った。
「このようなことをしてわたしを欺いたのはなぜだ。
なぜお前はわたしの敵を逃がし、避難させたのか。」
ミカルはサウルに言った。
「あの人は、『わたしを逃がせ。
さもないとお前を殺す』と脅しました。」
サムエル記上 １９章１７節
その後ダビデはサムエルの元に行き、そこにとどまりました。
逃げて難を避けたダビデは、
ラマのサムエルのもとに行って、
サウルの仕打ちをすべて報告した。
サムエルとダビデはナヨトに行き、そこにとどまった。
サムエル記上 １９章１８節
【今日の聖書】
有能な妻は夫の冠。
恥をもたらす妻は夫の骨の腐れ。
箴言 １２章４節
