吠えたけるライオンのように
1.悪魔は目に見えない吠えたけるライオン
神が目に見えないように、悪魔もまた目に見えません。
ところが悪魔は、ほえたけるライオンのように、
だれかを食い尽くそうと探し回っています。
目には見えませんが、それはほえたけるライオンのように
だれかを食い尽くそうと、探し回っている姿だというのです。
ですから、身を慎んで目を覚ましていることが必要です。
身を慎んで目を覚ましていなさい。
あなたがたの敵である悪魔が、
ほえたける獅子のように、
だれかを食い尽くそうと探し回っています。
ペトロの手紙一 5章8節
やっかいなのは、目に見えないという所です。
見えていれば、容易に避けることができます。
吠えている犬を見たら、まず近づくことはしないでしょう。
しかし、悪魔は見えないのです。
そういう見えない敵と、交戦しなければならないのです。
どうやって戦えば、よいのでしょうか?
2.悪魔は罪という隙をついてくる
吠えたけるライオンに、食われる隙を与えないということが必要です。
悪魔は、罪という隙をついてきます。
「憎しみ」「姦淫」「盗み」「嘘」「貪欲」などをついてきます。
主に従ってこれらの罪から離れていれば、隙を見せることはないでしょう。
それはちょうど、サファリパークで窓を閉めた車に乗っているようなものです。
多くのライオンがやってきても、やられることはありません。
しかし罪を犯し続けているようであれば、窓を開けっ放しの車のようです。
ライオンに、どうぞ襲ってくださいと言っているようなものです。
開け放たれた窓から、ライオンが入ってきて襲われてしまうのです。
同様に罪を犯し続けて、悔い改めずにやめないならば
捜しまわっている悪魔にとっては、格好の餌食となってしまうのです。
その罪を足掛かりに、攻撃を仕掛けてきます。
怒りや憎しみは増幅させ、罪を行動に移させてしまうのです。
更なる罪を犯させ、本人だけでなく、人間関係を破壊してしまうのです。
夫婦関係を破壊し、親子関係を破壊し、家庭を崩壊させるのです。
あらゆる人間関係を破壊して、社会全体を崩壊させていくのです。
人間同士で憎しみ合い、争い合い、殺し合うように仕向けてきます。
究極の殺し合いは、国同士の戦争です。
3.見えない敵を見て罪から離れ抵抗する
人同士を憎しみ合わせ、争わせ、滅ぼし合わせるのが、悪魔です。
背後で働く悪魔の姿は、肉眼では見えません。
見えないので、互いに相手だけを見て争ってしまうのです。
神の子たちと悪魔の子たちの区別は明らかです。
正しい生活をしない者は皆、神に属していません。
自分の兄弟を愛さない者も同様です。
ヨハネの手紙一 3章10節
主を信じ自分の兄弟を愛している以上、大丈夫ですが
主を信じているといいながら、自分の兄弟を愛さないと
悪魔に隙を与えてしまいます。そこから、関係を崩しにかかってくるのです。
信仰にしっかり踏みとどまって、悪魔に抵抗する必要があるのです。
信仰にしっかり踏みとどまって、悪魔に抵抗しなさい。
あなたがたと信仰を同じくする兄弟たちも、
この世で同じ苦しみに遭っているのです。
それはあなたがたも知っているとおりです。
ペトロの手紙一 5章9節
むすび.悪魔との戦いは実は自分自身の罪との戦い
悪魔は、私たちの隙を狙っています。
隙ができるように、誘惑もしてきます。誘惑の火の矢が飛んでくるのです。
悪魔との戦いは、実際の所まず自分自身の罪との戦いなのです。
罪の誘惑に負けてしまって、故意に罪を犯し続けるなら罠にかかります。
安易に、憎しみをもったり、怒ることのないように、罪に陥ることのないように
自分の心を、しっかりと見張っていましょう!
【今日の聖書】
何を守るよりも、自分の心を守れ。
そこに命の源がある。
箴言 4章23節