ちゃんと聞く
ある方が海外で、あるビルに入った時のことです。
"Who are you ?" 「だれだ?」と言われたそうです。その人はてっきり
"How are you ?" 「元気ですか?」と言われたと思い、
"I'm fine." 「わたしは元気です」と答えたそうです。
それ以降その人は、"Mr.Fine" 「元気さん」と呼ばれるようになったと言います。
人の言っていることを、ちゃんと聞かないと
こういうことに、なってしまいます。
"Who"と"How"の、その一語だけの違いなのですが、
その一語の違いだけで、まったく違う意味になってしまいます。
神の言葉も、誤解のないようにちゃんと聞く必要があります。
神が言われた言葉に対して、勝手に解釈してしまってはならないのです。
イエスは「わたしの肉を食べ、その血を飲まなければ、
あなたたちの内に命はない。」と言われました。
これをそのまま、その通りイエスの人肉と血を飲むと解釈してしまった
弟子たちの多くの者は、つまづいてしまいました。
ところで、弟子たちの多くの者はこれを聞いて言った。
「実にひどい話だ。だれが、こんな話を聞いていられようか。」
ヨハネによる福音書 6章60節
イエスはその後、その言葉の真意を語られます。
命を与えるのは“霊”である。肉は何の役にも立たない。
わたしがあなたがたに話した言葉は霊であり、命である。
ヨハネによる福音書 6章63節
イエスは、本物の血や肉のことではなく、霊的なことを言っていたと言うのです。
そこのところを誤解して聞いてしまった結果、多くの弟子たちがつまずいてしまい、
イエスの元を去って行ってしまいました。
このために、弟子たちの多くが離れ去り、
もはやイエスと共に歩まなくなった。
ヨハネによる福音書 6章66節
【今日の聖書】
イエスは言われた。
「はっきり言っておく。
人の子の肉を食べ、その血を飲まなければ、
あなたたちの内に命はない。
わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、永遠の命を得、
わたしはその人を終わりの日に復活させる。
わたしの肉はまことの食べ物、
わたしの血はまことの飲み物だからである。
わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、
いつもわたしの内におり、
わたしもまたいつもその人の内にいる。
生きておられる父がわたしをお遣わしになり、
またわたしが父によって生きるように、
わたしを食べる者もわたしによって生きる。
これは天から降って来たパンである。
先祖が食べたのに死んでしまったようなものとは違う。
このパンを食べる者は永遠に生きる。」
ヨハネによる福音書 6章53〜58節