床を取り上げて
1.イエスは中風の人に床を担いで家に帰れと言われた
寝たきりのまま、イエスのもとに運ばれて来た中風の人に対して
イエスはこう言われました。「起き上がり、床を担いで家に帰りなさい」
「わたしはあなたに言う。起き上がり、床を担いで家に帰りなさい。」
マルコによる福音書 2章11節
今までずっとそこに寝かされていた、その寝床を
今度はそこに寝るのではなく、自分でそれを担いで
家に帰れというのです。
2.中風の人は寝床なくして生きていけなかった
今まで彼には、ずっと寝床が必要でした。
そここそが、彼の居場所でした。それ以外にはなかったのです。
一日中その上で生活していたのです。
寝床に寝ていなければ、それなしに生きていけなかったわけです。
3.イエスは彼を寝床の上の生活から解放した
しかし今度は、そこから起き上がって、それを運んで行けというのです。
もはやその寝床は、彼の居場所でも何でもなくなったのです。
もう彼には、寝るとき以外に寝床は必要なくなっているのです。
その人は起き上がり、すぐに床を担いで、皆の見ている前を出て行った。
人々は皆驚き、「このようなことは、今まで見たことがない」と言って、
神を賛美した。
マルコによる福音書 2章12節
病気で動けずじっとそこにいなければならなかった、その寝床は
もはや彼にとって、なくてはならない居場所ではなくなったのです。
彼は、寝床に寝ていなければならない生活から完全に解放されたのです。
むすび.私たちを縛り付けている「床」は?
私たちも、どうでしょうか?
イエス・キリストによって、それぞれを縛り付けていた
「床」にたとえられるものから、解放されたのではないでしょうか?
お金に執着して生きる生き方や、地位や名誉を求める生き方、
「人から良く思われたい」という、人の目を気にする生き方、
欲に身を任せて、欲の満たしを求めて生きる生き方、
悪を隠し嘘をつき通して、保身に生きる生き方、
苦しむ時、アルコールなどに助けを求めて逃げる生き方など、
様々なものがあると思います。
イエス・キリストは、それらの生き方から、
私たちを完全に解放して下さるお方です。
今まで自分を縛り付けていたものが何であれ、
そんなものには縛られず、解放されて
真に自由に生きられるようにして下さるのです。
真に自由な生き方は、キリストを信じる時にできるようになるのです。
だから、もし子があなたたちを自由にすれば、
あなたたちは本当に自由になる。
ヨハネによる福音書 8章36節
人生を、キリストによって解放されて、真に自由に生きていきましょう。
もし自分を縛り付けている「床」があるなら、
今日、今この瞬間、イエス・キリストによって解放していただきましょう!
【今日の聖書】
「わたしはあなたに言う。
起き上がり、床を担いで家に帰りなさい。」
マルコによる福音書 2章11節