今日のできごと


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2019/7/14(日)

 
アジサイの葉(有毒)

普段食べているものであっても...

 植物の中には、有害なものがかなりあります。
 観賞用のものだったり、雑草であれば問題ないのですが
 普段食べているものの場合、注意が必要です。

 処理を間違ったり、毒性を取る処理を抜かしたりすると
 毒物が残ってしまう場合があります。
 ひどい場合は、命に関わる場合もあります。

毒をもつ身近な植物

No. 名称 部位
写真 毒の成分 症状
アサガオ
樹脂配糖体
ファルビチン
下痢,神経症状,血尿,大便に粘血
激烈な腹痛,嘔吐,血圧低下

※対策 食べない
※効能 下剤の材料
アジサイ
つぼみ,葉,根
青酸配糖体
ハイドラシアノシドなど
詳細は未解明
嘔吐,吐気,めまい,顔面紅潮

※対策 食べない
あせび
全株,葉,樹皮,茎,花
グラヤノトキシン
アセボプルプリン
アセボイン
ジテルペン
アンドロメドトキシン
血圧低下,腹痛,下痢,
嘔吐,呼吸麻痺,神経麻痺

※対策 触らない
アマチャ
青酸配糖体?詳細不明 嘔吐,悪心

※一般には無害と言われているが
 濃すぎると中毒症状が出ることも
あやめ
全体(特に根)
イリジェニン,イリジン 食べると、嘔吐,腹痛
汁で皮膚の炎症,アレルギー反応

※対策 食べない,素手で触らない
イヌホオズキ
ステロイドアルカロイド
αソラニン,αチャコニン
嘔吐,下痢,腹痛,目眩
動悸,耳鳴,
意識障害,痙攣,呼吸困難
眠気、無気力、錯乱、衰弱などの
神経症状や視覚障害
大量摂取で昏睡状態となり死亡

※対策 実は絶対食べない
種,未熟な実
アミグダリン(無害)
加水分解されると
シアン化水素が発生
多量摂取で悪心や嘔吐,頭痛,目まい
血中酸素の低下で皮膚の青白
肝障害,異常な低血圧
眼瞼下垂,神経障害による歩行困難
発熱,意識混濁,昏睡
死に至ることもある

※対策 未熟な実は食べない
オシロイバナ
根,種
窒素化合物
トリゴネリン
嘔吐,腹痛
激しい下痢

※対策 食べない
キョウチクトウ
全草(花,葉,枝,茎,根,種子)
落ち葉も最長で2年間は毒
燃やした灰も猛毒
燃やして出る煙も毒
根元の土壌も同じように毒
花瓶に入れれば中の水も猛毒
強心配糖体
オレアンドリン
猛毒
致死量は0.30mg/kg
樹液などが口に入った場合
 嘔気,嘔吐,四肢脱力
 倦怠感,下痢,非回転性めまい
 腹痛,最悪は心臓発作,中毒死
樹液が目に入った場合失明も

※対策 素手で触らない
    剪定時はゴーグルを
    燃やさない(煙が毒)
    子供は近づかせない
クリスマスローズ
全体(特に根茎)
参照 サポニン
ヘレブリン(根茎,根)
ラクンクリン(全体)
→プロトアネモニンに変化
食べると口内の炎症やめまい
吐き気,腹痛,下痢
致死量を摂取した場合は死に至る
心臓の収縮を強め心停止に
汁が皮膚につくとかぶれ,水泡

※対策 ゴム手袋をして触る
    食べない
シクラメン
根,茎
シクラミン
シクラミン酸ナトリウムは
人口甘味料の「チクロ」
嘔吐,下痢,痙攣,皮膚炎,胃腸炎

※対策 食べない
ジャガイモ
芽,青い部分,茎
ステロイドアルカロイド
αソラニン,αチャコニン
嘔吐,下痢,腹痛,目眩
動悸,耳鳴,
意識障害,痙攣,呼吸困難
眠気、無気力、錯乱、衰弱などの
神経症状や視覚障害
大量摂取で昏睡状態となり死亡

※対策
 芽と青い部分は食べない
 えぐみがあったら食べない
しゃくなげ
全草(葉・茎・花)
参照 グラヤノトキシン 嘔吐,下痢,けいれん,
視覚異常,呼吸困難,歩行困難

※対策 むやみに触れない
白いんげん豆(白花豆)
参照 レクチン 嘔吐,下痢,意識不明

※対策 内部まで加熱する
 たっぷりの水に浸し
 十分柔らかくなるまで加熱
スイセン
全体(特に鱗茎)
アルカロイド
リコリン,タゼチン
悪心,嘔吐,下痢,流涎,発汗
頭痛,昏睡,低体温など

※対策 絶対に食べない
スズラン
全体(特に根茎)
参照 心臓毒、強心配糖体の
コンバラトキシン
コンバラトキソール
コンバラマリン
コンバラリン
コンバロサイド
ロデアサポゲニン
セリドニン酸
嘔吐,頭痛,眩暈
利尿作用による血液凝固
心不全,血圧低下,心臓麻痺
重症の場合は死に至る

※対策 絶対に食べない
    花瓶の水も飲まない
    むやみに触らない
ズッキーニ
ヘタに近い部分
ククルビタシン 嘔吐,下痢

※対策 ヘタ部分は食べない
※類似 きゅうり,かぼちゃ
    冬瓜,メロン,スイカも同じ
スミレ
種,根茎
ビオリン,サポニン
ビオラルチン
グリコサイド
嘔吐,神経麻痺
心臓麻痺

※対策 絶対に食べない
たけのこ
全体
青酸配糖体
タキシフィリン
めまい,呼吸困難

※対策
 生では絶対に食べない
 沸騰したまま30分は加熱
たますだれ
全体(特に鱗茎)
アルカロイド
リコリン
吐き気,嘔吐,下痢
中枢神経の痙攣など

※対策 食べない
チューリップ
全体
ツリピン
ツリパリン
嘔吐、皮膚炎、血圧降下,呼吸困難

※対策 食べない
トマト
茎,葉,根,未熟な果実
糖アルカロイド
トマチン
赤血球破壊による下記症状
頻脈,頭痛,嘔吐,
胃炎,下痢,食欲減退
低血圧・神経症から状昏睡状態
最悪の場合大量摂取で死亡
( 未熟果実 3.4Kg )
※ただし、良い効果として抗腫瘍活性
 LDLコレステロール低下効果あり

※対策
 熟したものを食べる
 実の他は絶対食べない
ナス
実以外の全部
ステロイドアルカロイド
αソラニン,αチャコニン
嘔吐,下痢,腹痛,目眩,動悸,耳鳴,
意識障害,痙攣,呼吸困難
眠気、無気力、錯乱、衰弱などの
神経症状や視覚障害
大量摂取で昏睡状態となり死亡

※対策  実以外は絶対食べない
ヒガンバナ
全体(特に鱗茎)
参照 アルカロイド
リコリン,ガランタミン
セキサニン,ホモリコリン
吐き気,嘔吐,下痢
中枢神経の痙攣
死に至ることも

※対策 食べない
※効能 去痰,利尿,解毒,催吐薬
びわ
アミグダリン(無害)
加水分解されると
シアン化水素が発生
多量摂取で悪心や嘔吐
頭痛,目まい
血中酸素の低下で皮膚の青白
肝障害,異常な低血圧
眼瞼下垂,神経障害による歩行困難
発熱,意識混濁,昏睡
死に至ることもある

※対策 種は食べない
ふきのとう,ふき
全体(特に根)
ピロリジジンアルカロイド
ペタシテニン
肝毒性が強い

※対策 あく抜き必須
ふきのとう
雄花の花粉
アレルギー物質 のどの痛み,顔の腫脹
咽頭の違和感
全身のそう痒,発疹
腹痛,下痢,嘔吐

※対策 雌花を食べる
 黄色い花の雄花は食べない
ポインセチア
全体
ホルボールエステル 皮膚炎,水疱,食べて死亡した例も

※対策 食べない
ムラサキケマン
全体
参照 ベンジルイソキノリン系
アルカロイド
プロトピン
嘔吐、呼吸困難、心臓麻痺

※対策 雑草取りの時要注意
もも
アミグダリン(無害)
加水分解されると
シアン化水素が発生
多量摂取で悪心や嘔吐
頭痛,目まい
血中酸素の低下で皮膚の青白
肝障害,異常な低血圧
眼瞼下垂,神経障害による歩行困難
発熱,意識混濁,昏睡
死に至ることもある

※対策 種は食べない
モロヘイヤ
茎,種子,鞘
ストロファンチジン めまい,嘔吐
鬱血性の心不全
最悪の場合は死亡

※対策 葉以外は絶対食べない
リンゴ
アミグダリン(無害)
加水分解されると
シアン化水素が発生
多量摂取で悪心や嘔吐,頭痛,目まい
血中酸素の低下で皮膚の青白
肝障害,異常な低血圧
眼瞼下垂,神経障害による歩行困難
発熱,意識混濁,昏睡
死に至ることもある

※対策 種は食べない
レンゲツツジ
蜜を含む全体
参照 グラヤノトキシン
ロドジャポニン(花)
アンドロメドトキシン(葉)
スパラソール(根)
嘔吐,痙攣,ふらつき
知覚過敏,歩行困難
麻痺,起立不能,不整脈
間歇性の疝痛、腹部膨満
呼吸促迫,呼吸困難,全身麻痺

※対策 絶対食べない、蜜も吸わない
                     ※上記写真はすべて松江市内で撮影

危険作業1 家庭菜園

 庭などの家庭菜園で、野菜や植物を育てている場合、
 有毒な部分を収穫して、調理してしまわないように
 注意が必要です。

 収穫したモロヘイヤの茎などを、食べてしまわないように、
 トマトやナスの葉や茎を、食べてしまわないように、
 青いジャガイモを、食べてしまわないように気を付ける必要があります。

危険作業2 堆肥作成

 自分で、草や落ち葉などを使って堆肥を作っている場合、
 思わぬ毒物を混入させてしまう場合があるので、要注意です。
 落ち葉でも、有毒なものがあります。

 キョウチクトウの葉が、たい肥に混入しないよう
 しっかり注意する必要が、あります。最長2年間は毒が残存するようです。
 キョウチクトウは、燃やした灰でも毒が残存しますので要注意です。

危険作業3 花壇

 スイセンやスズランを花壇に植えている場合も、要注意です。
 植え替えや撤去作業中に、その汁が口に入らないよう気を付けます。
 タマスダレや、アジサイも有毒であることを、覚えておくことが必要です。

危険作業4 生け花

 スイセンや、スズランを生け花にする時は
 よくよく注意する必要があります。
 チューリップやアジサイ(葉)も有毒なので、要注意です。

 間違っても、キョウチクトウを生け花にすることはやめましょう。
 花瓶の中の水が、猛毒になってしまいます。
 いずれにせよ、花瓶の中の水は、有毒と考えておけば間違いないと思います。

危険作業5 庭の草取り

 イヌホオズキは、一般には雑草として認識されています。
 何の知識もなく素手で実に触ってつぶしたりしていると、危険です。
 ムラサキケマンも、ひどい場合は心臓麻痺を起すようです。

 草取りをする場合、その植物に毒があると知らずにいると、
 その植物の毒の部位に触れてしまったり、毒が身体に付いても
 そのままにしてしまったり、してしまいます。

 毒物に気付かなかったり、毒物を知らなかったりした場合、
 毒の付いた手を洗わずに食事をしたりして、口に入ってしまう場合も考えられます。
 草取り作業時には、ビニール手袋をした方が良いでしょう。

まとめ 何が有害であるか正しく認識しておく

 何が危険で、何が安全なのかを正しく認識して、作業する必要があります。
 草取りをする場合や、花壇の整備をする場合、花を生ける場合は、注意が必要です。
 また、子どもが植物の毒の部分で遊ばないよう、注意する必要があります。

 この世界はこのように、様々な毒に満ちています。
 今のこの世界には、毒と共に人間の悪も満ちています。
 私たちは、毒や悪のあふれる世界に住んでいるのです。

 けれどもやがて、それも終わる時が来ます。
 世の終わりには、悪はすべて裁かれて滅びることになります。
 毒も悪も、やがてなくなる時がやって来ます。

 イエス・キリストの、再臨の時が来るのです。
 イエス・キリストは最終的に、勝利を収められるのです。
 その時、悪はすべて取り除かれることになります。

 それまでの間、私たちは、
 毒によって害されないように、生きていく必要があります。
 実際の毒と共に、霊的な毒にも害されないように注意が必要です。

 【今日の聖書】
 イエスはお答えになった。
 「良い種を蒔く者は人の子、畑は世界、
  良い種は御国の子ら、毒麦は悪い者の子らである。
  毒麦を蒔いた敵は悪魔、刈り入れは世の終わりのことで、
  刈り入れる者は天使たちである。
  だから、毒麦が集められて火で焼かれるように、
  世の終わりにもそうなるのだ。
 マタイによる福音書 13章37〜40節


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