今日のできごと


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2019/5/9(木)

 
ラベンダー

ずれていたファリサイ派の教え

 マタイによる福音書23章によれば、
 ファリサイ派の人々に対する、イエスの指摘は下記の通りです。
 
No. 項目 内容 箇所
1 有言不実行 言うだけで、実行しない 23:3
2 指一本貸さない 背負いきれない重荷を人の肩に
載せるが、指一本貸そうともしない
23:4
3 人に見せるため そのすることは、すべて
人に見せるため
23:5
4 自分を立派に
見せるための例1
聖句の入った小箱を大きくする 23:5
5 自分を立派に
見せるための例2
衣服の房を長くする 23:5
6 自分を立派に
見せるための例3
宴会では上座、会堂では上席に
座ることを好む
23:6
7 自分を立派に
見せるための例4
広場で挨拶されることを好む 23:7
8 自分を立派に
見せるための例5
『先生』と呼ばれることを好む 23:7
9 天国を閉ざす 人々の前で天の国を閉ざし
自分が入らないばかりか
入ろうとする人をも入らせない
23:13
10 やもめの家を
食い物に
やもめの家を食い物にしている 23:14
11 見せかけの
長い祈り
見せかけの長い祈りをしている 23:14
12 改宗者を
地獄の子に
改宗者を一人つくろうとして
海と陸を巡り歩き
彼を自分より倍も悪い地獄の子に
してしまう
23:15
13 勝手な誓いの
規則1
『神殿にかけて誓えば、その誓いは
無効で、神殿の黄金にかけて誓えば
それは果たさねばならない』
と言っている
23:16
14 勝手な誓いの
規則2
『祭壇にかけて誓えば、その誓いは
無効で、その上の供え物にかけて誓えば
それは果たさねばならない』
と言っている
23:18
15 正義,慈悲,誠実は
ないがしろ
薄荷,いのんど,茴香の十分の一は
献げるが律法の中で最も重要な
正義,慈悲,誠実はないがしろにしている
23:23
16 本末転倒 ぶよ一匹さえも漉して除くが
らくだは飲み込んでいる
23:24
17 外側だけ立派で
内側が強欲と放縦
杯や皿の外側はきれいにするが
内側は強欲と放縦で満ちている
23:25
18 白く塗った墓 白く塗った墓に似ている
外側は美しく見えるが
内側は死者の骨や
あらゆる汚れで満ちている
23:27
19 外側は正しいようで
内側は偽善と不法
外側は人に正しいように見えながら
内側は偽善と不法で満ちている
23:28
20 預言者の墓を
建てる
預言者の墓を建てたり、
正しい人の記念碑を飾って
『もし先祖の時代に生きていても
預言者の血を流す側には
つかなかったであろう』と言って
自分が預言者を殺した者たちの
子孫であることを、自ら証明
23:29-31

 この指摘だけを見ると、イエスは絶対にファリサイ派の人など
 ご自分の働きに用いられるはずがないなと、思ってしまいます。
 叱責されることはあっても、主の働きのためには用いられないだろうと思われるのです。

 しかし、そんなファリサイ派のひとりだったパウロを
 イエスは選びだされ、救いへ導き異邦人伝道のために大きく用いられたのです。
 ファリサイ派だったパウロが、新約聖書中の多くの書簡を書き記すことになったのです。

 ひどいファリサイ派の中から、見事にパウロを救い出されたイエスは
 そのパウロを、ファリサイ派であった時に得た聖書知識とともに
 用いておられるのです。

 【今日の聖書】
 わたしは生まれて八日目に割礼を受け、
 イスラエルの民に属し、
 ベニヤミン族の出身で、
 ヘブライ人の中のヘブライ人です。
 律法に関してはファリサイ派の一員、
 熱心さの点では教会の迫害者、
 律法の義については非のうちどころのない者でした。
 フィリピの信徒への手紙 3章5〜6節


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