結婚に基づく親密な夫婦関係
はじめに.結婚は重んじなければならない
結婚は決して軽く扱うことのできない、とても大切なものです。
結婚はすべての人に尊ばれるべきであり、
夫婦の関係は汚してはなりません。
神は、みだらな者や姦淫する者を裁かれるのです。
ヘブライ人への手紙 13章4節
1.夫婦でない限り、男は女に触れないこと
それゆえ、結婚するまでは「男は女に触れない」ことが勧められています。
そちらから書いてよこしたことについて言えば、
男は女に触れない方がよい。
コリントの信徒への手紙一 7章1節
たとえ婚約中であったとしても、この言葉は有効です。
結婚するまでは、相手に触れずに付き合う必要があります。
婚約中であったとしても、その人と結婚するとは限らないからです。
だからといって、握手もしてはいけないかといえば、それは拡大解釈になります。
「まったく女性に触れてはいけない」としてしまうと、万が一女性が溺れた場合など、
緊急事態の時に、男性が助けにいくことができなくなってしまいます。
握手などの挨拶や、救助などの非常事態のような場合ではない限り、
「自分と結婚関係のない女性に対しては、男性はむやみに触れてはいけない」
ということになります。
2.親密な関係は結婚して夫婦になってから
触れていいのは、結婚してからになります。
男性が相手の女性に対して、人生をかけて責任をもちますという決断の上で
結婚して初めて、親密な関係が許されるのです。
結婚というのは、神が定められた非常に大切な関係なのです。
その結果、家庭が形成され、子どもが生まれ、人類が継承されていくのです。
結婚関係の中で子どもが誕生し、育てられ成長し大人になるように定められたのです。
ですから私たちは、結婚関係をとても大切にしなければなりません。
結婚した夫婦の関係を、とても大切にしなければならないのです。
結婚するまでは、触れ合いを持つような親密な関係は許されていません。
3.夫婦は一体となって最も親密な関係となる
それとは逆に、結婚したのに親密な関係をもたないのもおかしなことです。
結婚した夫婦は、一体だからです。
こういうわけで、男は父母を離れて女と結ばれ、二人は一体となる。
創世記 2章24節
夫婦は、おのおのの父母を離れて一体となります。
夫婦間にはもはや、両親も入り込めないのです。両親よりも、伴侶が優先されます。
どんなに仲が良くても、親子は一体とはなり得ません。
イエスはお答えになった。
「あなたたちは読んだことがないのか。
創造主は初めから人を男と女とにお造りになった。」
そして、こうも言われた。
「それゆえ、人は父母を離れてその妻と結ばれ、二人は一体となる。
だから、二人はもはや別々ではなく、一体である。
従って、神が結び合わせてくださったものを、人は離してはならない。」
マタイによる福音書 19章4〜6節
夫婦が一体となるのは、創造のはじめから定められていたことでした。
むすび.親密な夫婦関係を最後まで守り抜く
結婚後に夫婦関係を破壊するようなことを、避けていく必要があります。
夫は妻以外の女性と、親密な関係になってはなりませんし
妻も夫以外の男性と、親密な関係になってはならないのです。
夫婦以外のいかなる他の男女も、そこに割り込むことはできないのです。
離縁は禁じられています。
離縁して他の人と結婚することは、姦通の罪となると言われています。
イエスは言われた。
「妻を離縁して他の女を妻にする者は、
妻に対して姦通の罪を犯すことになる。
夫を離縁して他の男を夫にする者も、
姦通の罪を犯すことになる。」
マルコによる福音書 10章11〜12節
既婚者は、別れてはならないと命じられているのです。
更に、既婚者に命じます。
妻は夫と別れてはいけない。
こう命じるのは、わたしではなく、主です。
――既に別れてしまったのなら、再婚せずにいるか、夫のもとに帰りなさい。
――また、夫は妻を離縁してはいけない。
コリントの信徒への手紙一 7章10〜11節
結婚は、神が創造のはじめに定められたものです。
従って私たちは、神の定められた秩序に従うのです。
結婚関係を除いては、「男は女に触れない」という原則を貫き通します。
【今日の聖書】
そちらから書いてよこしたことについて言えば、
男は女に触れない方がよい。
コリントの信徒への手紙一 7章1節