涙と共に
畑ではいよいよ、苗を植えたり種を蒔いたりする時期になってきました。
すでにジャガイモは、2月くらいから種芋の植え付けが進んでいるようです。
これからは、夏野菜の苗の植え付けが始まっていくことでしょう。
作物を収穫したければ、種を蒔かなければなりませんが、
種を蒔くというのは、通常楽な作業ではありません。
しばしばそれは、苦痛を伴います。
種を蒔く前に、まず固く固まった土地を耕す作業が必要になります。
鍬で地面を耕すことは、力作業です。耕運機があると楽ですが、ないと大変です。
土地が広ければ広いほど、この作業は時間もかかり疲れもします。
単に耕すだけではなく、そこから出てきた小石やゴミもそのままにはできません。
小石やゴミを取り除き、耕された土だけの状態にします。
雑草も取り除かないと、根付いてしまいますので捨て去ります。
そうやって初めて、種まきができるのです。
大変な種まき作業ですが、もしこれをやらずに時間だけが経過してしまったら、
大変です。当然ですが、収穫ができなくなってしまいます。
苦労はあっても、種を蒔かないと収穫に至らないのです。
ですから毎年毎年、種を蒔き続けて作物を育てるのです。
涙と共に種を蒔く時期があっても、やがてそれは収穫の喜びへと続きます。
種まきを怠らないように、継続する必要があります。
これは単に、畑の作物に限りません。
私たちは、福音の種を蒔き続けていくのです。
どんなに辛く涙を流すことがあったとしても、
決してそれをやめないで、続けていくのです。
やがてそれは実を結び、大きな収穫がやってくるからです。
【今日の聖書】
涙と共に種を蒔く人は
喜びの歌と共に刈り入れる。
種の袋を背負い、
泣きながら出て行った人は
束ねた穂を背負い
喜びの歌をうたいながら帰ってくる。
詩編 126編5〜6節