今日のできごと


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2019/2/20(水)

 
ホテル白鳥

酒を飲んで忘れる?

 自分の犯してしまった忌々しい罪の行いを、どう処理すべきでしょうか?
 ある人は、「二度と同じことをしまいと再発防止策を考えて、
 あとは酒を飲んできっぱり忘れる」と言います。

 確かに「二度と同じことをしまい」という意志をもつことは
 素晴らしいことだと思います。
 さらに、再発防止策を考えることも大切なことです。

 同じ罪は繰り返さないこと、もう同じ失敗はしないようにすること
 これはとても重要なことです。
 けれども「あとは酒を飲んできっぱり忘れる」で解決するでしょうか?

 酒を飲んできっぱり忘れるという、そこに平安はあるでしょうか?
 罪が赦されないままで、自分が犯した罪を忘れ去ることはできるでしょうか?
 ふとした瞬間に思い出しては、罪責感に悩まされるのではないでしょうか?

 あんなことしなければ良かった、あれさえなければ今頃自分は...と
 過去を振り返って、悩むことになるのではないでしょうか?
 「過去のことをくよくよ悩むな、過去に執着するな」とある人は言います。

 「悩むな」「過去に執着するな」と言われても、罪が解決していなければ
 記憶に残っているわけですから、思い出すこともあるでしょう。
 「忘れなさい」と言われても、完全に忘れることなどできはしません。

 罪は、赦されなければ解決しません。
 思い出すたびに、罪責感に悩まされるので
 心の平安は、決してやってこないでしょう。

 過去の罪は、神の前に悔い改めて赦されなければ真に解決しないのです。
 神の赦しを頂かない限り、平安はやってこないのです。
 悩むなと言われても、執着するなと言われても無理なのです。

 赦しが必要なのです。赦されてはじめて解決するのです。
 赦されてはじめて、悩まなくて済むようになるのです。
 それは、借金と同じです。

 大きな借金をしてしまって、返済が大変で悩んでいる時、
 もう二度とこんな借金はしないぞと、再発防止策を考えることは良いことです。
 しっかりと、再発防止に努めるべきです。

 けれども、だからと言って返済が残っている借金を
 「酒を飲んできっぱり忘れてしまおう」などということは、できません。
 忘れた所で、返済期限は必ずやってきます。

 「借金を忘れよ」と言われても、
 忘れた所で、借金の返済はしなければならないのです。
 借金は完全に返済して初めて、そこから解放されるのです。

 罪も同じです。赦されなければ、真の解決はないのです。
 赦されてもいないのに、悩むなと言われても無理なのです。
 赦されてもいないのに、忘れよと言われても無理なのです。

 神はそのために罪の赦しを、無償で提供して下さったのです。
 イエス・キリストが十字架で流された血潮こそが、
 私たちに罪の赦しを与えてくれる、唯一の救いの手段なのです。

 言うならば、私たちの抱えていた巨額の罪という負債を
 イエス・キリストは十字架の死によって、全額返済して下さり
 罪の負債額を0にして下さった、ということなのです。

 信じる時にそれは自分のものになります。
 イエス・キリストが、私の罪のために十字架にかかって身代わりに死んで下さり
 私の罪の負債を全部、支払ってくださったと信じるとその通りになります。

 【今日の聖書】
 自分の罪を公に言い表すなら、神は真実で正しい方ですから、
 罪を赦し、あらゆる不義からわたしたちを清めてくださいます。
 罪を犯したことがないと言うなら、
 それは神を偽り者とすることであり、
 神の言葉はわたしたちの内にありません。
 ヨハネの手紙一 1章9〜10節


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