ダビデの三勇者たち
ダビデは、勇者でした。
しかし、ひとりではなかったのです。
ダビデにはその側近に、三勇者たちがいました。
サムエル記下によると、ハクモニ人イシュバアルが三勇士の頭で、
アホア人ドドの子エルアザル、ハラリ人アゲの子シャンマの3人が
三勇者として、名前が記されています。
1.ハクモニ人イシュバアル
ハクモニ人イシュバアルは、相当に強かったようです。
800人を相手に戦って、勝っています。
以下はダビデの勇士たちの名である。
ハクモニ人イシュバアル。三勇士の頭。
槍を振るって一度に八百人を刺し殺した。
サムエル記下 23章8節
2.アホア人ドドの子エルアザル
アホア人ドドの子エルアザルは、他の皆が敵に恐れて逃げていた時に
一人で戦って、勝利をおさめたといいます。
次にアホア人ドドの子エルアザル。三勇士の一人。
ダビデに同行してペリシテ人に屈辱を与えたとき、
ペリシテ人が集結して戦いを挑んで来た。
イスラエルの兵は退いたが、エルアザルはペリシテ人に向かって立ち、
手が疲れ、手が剣にはり付いて離れなくなるまで彼らを討った。
主はその日、大勝利をもたらされ、
彼の後に戻って来た兵士には略奪することのみが残った。
サムエル記下 23章9〜10節
3.ハラリ人アゲの子シャンマ
ハラリ人アゲの子シャンマも、皆が逃走していた時に
恐れずにそこにとどまって、戦って勝利しています。
次にハラリ人アゲの子シャンマ。
ペリシテ人がレヒに集結したとき、
そこにはレンズ豆が豊に実った畑があった。
民はペリシテ人を前にして逃走したが、
シャンマは畑にとどまってこれを救い、ペリシテ人を討った。
主は大勝利をもたらされた。
サムエル記下 23章11〜12節
むすび.ダビデには力強く信頼できる3勇者がそばにいた
彼らの特徴は、何と言っても強かったという一言に尽きますが
精神的な面においても、「どんなに数が多くても決して恐れない」
という強さがありました。
他のみんなが恐れて逃走していた時に、ひとり残って一人で戦った
アホア人ドドの子エルアザルと、ハラリ人アゲの子シャンマ。
その二人よりも強かったハクモニ人イシュバアル。
こんな3人が、ダビデの側近としていたのですから
ダビデも、どんなにか心強かったことでしょう。
モーセに、アロンとフルの2人の祈りの助け手がいたように、
ダビデにも、恐れを知らない三勇者という助け手がいたのです。
ダビデは、決して一人ではありませんでした。
一人で戦っていたのでは、なかったのです。
【今日の聖書】
体は殺しても、魂を殺すことのできない者どもを恐れるな。
むしろ、魂も体も地獄で滅ぼすことのできる方を恐れなさい。
マタイによる福音書 10章28節